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少年少女漂流記 (集英社文庫)

少年少女漂流記 (集英社文庫)

少年少女漂流記 (集英社文庫)

作家
乙一
古屋兎丸
出版社
集英社
発売日
2010-03-19
ISBN
9784087465440
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少年少女漂流記 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ゆかーん

「中二病」なんて言葉が世間に出回ってなかった数年前…。乙一さんと古屋さんがタッグを組んで少年少女の思春期真っ只中の不安定な心情を漫画にした作品です。どの話もぶっ飛んでいて、現実世界から背を向ける若者たちの心の叫びが聞こえてきそうでした。魔法少女になりきった生徒、蟻の世界に依存する生徒、甘い物が止められない生徒、世界を全て水の底に沈める生徒など、全員が「イタイ」人たちばかり。そして最後の「竜巻の世界」で彼らが巻き上げられてしまう様子にポカーンとなりますが、読んでいる間は十代の自分に戻ったように感じました。

2015/09/17

かさお

書架がパンパンになり、移動させる本を選んでる時(勤務先の図書館)稀に「あれ、これ漫画じゃん」という出会いがある。しかも、乙一✨面白かった〜10代の頃の報われない妄想力、自意識が炸裂!1話1話がラストに繋がってドカーン!ちょっと無理やりまとめた感はあるけど、好きです。逆にページ数増やしてラストをもっと長く読んでみたかった。イタイけど本人には死活問題を抱えてるティーン、未来が大切と分かっているけど、今を乗り越えなきゃ未来なんて無いんです。今は親側の立場だけど、あの頃の気持ちを忘れたくないと思わせてくれた。

2021/08/01

Yu。

登校拒否‥ 自我‥ 心的外傷後ストレス‥ 居場所‥ 恋‥ 憧れ‥ 愛情‥ 友情‥とそれぞれ大きな悩みを抱えた少年少女達の心の叫びが描かれる思春期ならではのダークでビターな味付けに戸惑わされつつも“闇あるところ光あり”という見事な総合的なラストにスタンディングオベーションな青春群像物語。。各々の苦しさ伝わり、どれもが良かったですが、元親友の想いが痛いほど伝わる第三話「魔女っ子サキちゃん」。起因は母親であっても、その母親は不器用ながらも母親なりに娘を想っていた第七話「タイト様を見つけたら」は、特に印象深い。

2020/05/07

ちょん

漫画だった!さぁ読むぞ、と本を開いたら漫画でびっくりした(笑)でも絵柄も話も可愛くてとても好きでした。連作短編ですが 「モンスターエンジン」がとても好き、思わずうるっときてしまった。

2024/02/18

藤月はな(灯れ松明の火)

いた過ぎる青春時代の悩みや妄想に「うわ、こんなにリアル且つ赤裸々に描かれていてすごい!」と過去の自身に当てはまることもあったのである意味、冷や汗物でしたがでもラストが感動的で希望が持てる悩める若者への押し付けがましくない優しさのある励ましがあり、ジーンとしました。まさしく、これは傑作です。

2010/04/03

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