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女たちのジハード (集英社文庫)

女たちのジハード (集英社文庫)

女たちのジハード (集英社文庫)

作家
篠田節子
出版社
集英社
発売日
2000-01-20
ISBN
9784087471489
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女たちのジハード (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

5人(純子を入れれば6人)の女性たちそれぞれの人生の選択を実に鮮やかに描く。「ジハード」は大袈裟なようでもあるが、その覚悟で臨んだ女たちだからこそ、読んでいて痛快なのだ。誰にとっても一回しかない人生、彼女たちは、それぞれに思いがけない転機に賭ける。さて、読者は誰に最も共感するだろう。少なくても紀子はないと思っていたが、直木賞の選考委員の男性作家たちには、一番人気であったらしい。私なら紗織か、あるいはリサか、迷うところ。さらには純子の魅力も捨て難い。そうして読者に目移りさせるところも、本書の仕掛けなのだ。

2020/03/15

いつでも母さん

あの頃、どんな感想を持ったのか自分。20年ぶりの再読・・篠田作家の勢いを感じる作品だったなぁと、今更ながら楽しく読んだ。同じ会社の5人の女性に自分が働いていた頃を微かに思い出してダブらせてみてもここまでのタイプはいなかったなぁ。紀子のような女性が苦手なのは今も変わらないが、登場した男性たちも私にはどうもピンとこない。とは言え平成が終わり今、女たちはどうだろう?

2020/03/16

hit4papa

中堅の保険会社に勤務する五人のOLにスポットを当てた作品です。仕事や恋愛に悩み多き彼女たちの目指すところは様々。無為に過ごした日々に気づくもの、海外にチャンスを見出そうとするもの、結婚から道を拓こうとするもの、家庭とキャリアの両立を望むもの。二十年以上前の作品ですが、古さは感じさせません(タイトルは除く)。ただし、社会において女性が声を上げやすい環境になりつつあるので、暫くすると今や昔となるかも。男性にも共感できる点が多々あり、楽しめます。ラストのふれ幅が大きくて思いのほかワクワクです。【直木賞】

2021/06/14

mariya926

第117回直木賞受賞作品。5人の損保会社に勤めている女性の物語。それぞれ年齢や性格は違うのに、自分の人生を切り開いていく逞しさが爽快でした。会社の雰囲気が30歳以上をリストラにしていく中で、結婚や留学や起業など···特にアメリカの留学の部分は興味深い内容でした。最近は同年代の女性の小説を読みたかったので、ピッタリでした。今年は忙しかったので久々に読書に没頭できましたが、やっぱり読書はいいなぁと思いました~。

2023/11/23

ユザキ部長

当たり前の事かも知れないけど、生きてく上で前途が平坦なわけがない。障害はつきもので、突破するしかない。それは女だけに限らず男にも。だだ物語は女性の方が華があって楽しい。冒頭のヤリだがりの男なんて象徴的で引き立て役にぴったりだと思った。転がる人生。どこで誰に会い、どの様に変化して行くかわからないね。

2019/03/12

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