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夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

作家
乙一
出版社
集英社
発売日
2000-05-19
ISBN
9784087471984
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夏と花火と私の死体 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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Tetchy

乙氏の驚異のデビュー作所収の中編集。当時週刊少年ジャンプ読者だった私はリアルタイムで乙氏のデビューを目の当たりにした。今は亡き栗原薫氏が審査員を務め、絶賛の上、強烈に推挙したのを鮮明に記憶している。その話題作を16年を経てようやく読んだ。いやあ、天才は本当に存在するんだなぁと思わされた。とても16歳が書いたとは思えない着想と文体。誰もが心に抱く風景を事細かに、しかしくどくなく適度な量で映し出す。私が読んでいた終始浮かんだのは夕焼けの色だった。そんな日常の傍らに狂気はいつも潜んでいることを教えられた。

2012/11/21

hit4papa

子供の死を扱った物語は苦手ですが、本書は読んでいてそれほど嫌な思いをしません。死んでしまった「私」が語り手になっているからか、現実感が希薄なのです。まるで隠れんぼをしている子が、オニの様子を窺っているようです。

せ~や

死体が主人公なのが、斬新で面白かった!置き方や環境、運ばれ方など、死体となった主人公がどのように感じるかが、事細かにではなく、まるで一言添えるように描かれてて、どこか滑稽でした。「優子」の方は、読んでいて「オチは○○だろう」と思って読んでいたら、最後の最後で騙された。話し口で「」を使わずにする技法など細かなとこで、作者さんの技が見えて、お見事でした。

2017/05/10

ソルティ

死人が語る物語、ってのが目新しい。ありそうでなかった感じ。この2人、早く捕まればいいのに、と思って読んでた。あまりにも飄々として隠し通す事しか考えてない。子供だからそうなのか?悪い事したら捕まらなきゃ。しかも友達だったのに。隠す過程はスリリングでした。最後の展開は分かりそうで気付けなかった、悔しい。もう一遍の「優子」も良かった。どっちの言ってることがホントなんだ?「そしてわたしに近寄りながら言った。「五月ちゃん、死んでるじゃないか。弥生、泣いてちゃ分からないだろ、何があったのか話してみなよ」」

2019/08/10

Masako Karasawa

両方新鮮で一気に読んでしまぃました☆夏と花火と私の死体も優子もビックリな展開!!これを16歳で書いたなんて乙一さん凄すぎます(#゚ロ゚#)完璧に心持ってかれました(⋈・◡・)✰今更なのかもしれないですがファンになってしまぃました٩꒰ ๑′◡͐`꒱♡

2012/11/24

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