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スクランブル (集英社文庫)

スクランブル (集英社文庫)

スクランブル (集英社文庫)

作家
若竹七海
出版社
集英社
発売日
2000-07-19
ISBN
9784087472165
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ジャンル

スクランブル (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

15年前の事件を振り返っていく青春ミステリ。一番の謎は各章のタイトルがタマゴ料理?にした意味(笑)。

2015/12/18

セウテス

高校の文芸部仲間の結婚披露宴に、久しぶりに集まった6人が、語り手となり当時起きた殺人事件の思い出をなぞる。連作短編のスタイルをとってはいるが、ひとつの長編作品でも良いと思う。其々の女子校生の視点で話は進み、15年後の結婚式で殺人事件の真相が明らかになるという展開が、かなり興味深い。17歳で理解した現実も、今現在の状況も何も変わらない。しかし30歳になったからこそ、正しく物事を捉えられるという事も事実なのだ。犯人当てのミステリではないし、犯人が裁かれる話でもない。私にも今ならば解るのに、という青春は在った。

2020/10/19

オーウェン

学生時代に校舎で起きた殺人。 文芸部の仲間はそれから15年後結婚式の場で真犯人が明らかに。 学生の時の6つのエピソードが描かれ、それと同時に殺人事件の概要や謎が少しずつ分かってくる構成。 冒頭の結婚式からすでに謎の伏線は引かれており、そっちかと後半まで騙されてしまっていたのは嬉しい誤算。 そしてラストのエピソードは心をざわつかせて終わる。 あれはどういう風に解釈したらいいのか。 一応タイトルに掛けてあるのだろうが、何とも煮え切らない余韻で絞められている。

2021/04/11

カムイ

20年ぶりの再読。その当時物議を醸し出した作品だった記憶があった、女子校のことは全然わからないが文芸部の女子達の生態をリアルに描いているのだろう、物語は結婚式に元文芸部の女子の集まりに15年前の殺人事件の回想からのはじまりにより推理をする。各章に語り手が代わりつつ行きつ戻りつリンクしながら犯人当てをする。推理ものだが青春小説にもなっている、三国志の件は面白く読めたそこだけも満足でした。15年後の彼女たちが十字架を背負い思い続けた過ちは氷解するのである、金屏風と結婚式での繋がりは白眉であるこの作品は必見です

2021/03/12

紅はこべ

デビュー作の『ぼくのミステリな日常』にも同じ文芸部が出て来るが、違いはマリンこと七海がいないこと。同じようで違う世界?私も高校時代にこんな本好きの仲間が欲しかったな。10代の頃は本好きというのが恥ずかしかった。何でだろう。

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