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プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫)

プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫)

プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫)

作家
浅田次郎
出版社
集英社
発売日
2001-09-20
ISBN
9784087473582
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プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ろくせい

冬だからだろうか、夏・秋より落ち着いた展開だったが率直な読後感。しかし、内容は繊細で見事な生死の考察。生死を「救急医療と安楽死」と「死を厭わない挑戦と自己中心に願望する自殺」の対比で、個性的な「プリズンホテル」従業員を絡ませ展開させる。理不尽なのに人間社会で正義とされる生死の価値観。「生」は個人が意識でしか確立できない自己。その自己は他者からの想いや支えで形成されると描写する。その捉え方からすると「アベマリア」は宗教的に激辛ジョーク。油断ならない浅田節だったか。一方多用される「凩」は何だっただろうか。

2020/02/24

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️大阪出張時に読みました。本年146冊目。浅田さんは38冊目。前二作から少し間が空きましたが、この面白さはやはり物凄く圧倒的です。今のところ3番目が一番良いと思います。天衣無縫と言う言葉がありますが、これだけ変幻自在で偉ぶらずに感動すら覚えてしまうピカレスク作品は他にもあるのでしょうか?若い者から年寄りまで生きる事の素晴らしさやその反対の悩みが溢れている人間界の縮図のような本作は私が読んでも沢山の日常の問題解決のヒントを頂けました。他の皆さんはどんな悩みが解決したのかな?皆さんにオススメします。

2015/12/22

三代目 びあだいまおう

1巻目夏、好きになれなかった。主要登場人物の小説家のゲスさにイライラしっぱなし。浅田作品だからと半ば我慢で2巻目秋へ。イライラは収まらずともヤクザホテルで繰り広げられる人情味は大好物、面白くなってきた。間を開けて3巻目『冬』しかも激冬極寒!客をスノーモービルで迎えに行くのに定員オーバーだからって盥に乗せる?しかも途中で落として人間樹氷?極寒の山奥だからこそのエピソードに吹き出しながら涙した!笑いと涙の人情話と滑稽に挟まるおかしな会話が突き抜ける面白さ!ゲス小説家にも変化が?芽吹く鮮やかな春に超期待‼️🙇

2020/05/01

しんたろー

3作目も安定した楽しさで、よくできた大衆演劇の舞台でも観ているかのよう。命をテーマに、救急病棟ナース、懇願する患者を安楽死させた医者、有名孤高な登山家、その登山家に助けられた子供らをゲストに迎え、仲蔵の癌疑惑も交え、ドタバタの中にもシンミリを忍ばせて、グイグイ読ませるのは寄席で観る名人芸のようだ。主役・孝之介と清子の仲も一歩前進して、女性に暴力を振るうのが嫌いな私は、屈折した恋心でも好きにはなれないが、ひと安心した。肝心の孝之介・父の手紙は予想がついたが、流石に上手い台詞回しで、その使い方にも唸らされた。

2018/04/16

修一郎

複雑な生い立ちゆえにめんどくせぇ男になっちまった木戸孝之介はひょっとして浅田さんご自身の一部投影? なのでナンダコイツーと思わせておいてだんだんと大団円へっていう展開にも読者と一緒に満足しているに違いない。冬の谷川岳にふさわしいクライマーと少年の話,それから救急救命センターのナースと終末医療専門の医師のエピソードも泣かせるますねぇ。繰り返しになるけど,山のホテルならではのいい人情噺なのに,ドラマは何で海辺ホテルにしたのかねぇ。。「春」へ…

2017/10/21

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