肩ごしの恋人 (集英社文庫)
肩ごしの恋人 (集英社文庫) / 感想・レビュー
遥かなる想い
第126回(平成13年度下半期) 直木賞受賞。 萌と、るり子という22年来の 友達を対比させながら、 女性たちの恋愛観、結婚感を 描く。るり子という、欲しいものは 他人のものでも奪う嗜好の女性が 面白い。おそらく同性の皆に嫌われて いても、意に介さない、そんな女性が 確かにいる。そして、萌・・恋愛観は もしかしたら、こちらの方が 現代的かもしれず、ここに15歳の崇を 入れた関係は、等身大の「今」 なのかもしれない。
2013/12/15
青葉麒麟
【るり子】の生き方って中々出来るもんじゃ無いよね?ちょっぴり尊敬。
2011/07/14
Atsushi
朝起きて顔を洗って鏡を見る。改めて悟らされる。「俺の顔はいつの時代になっても『流行り顔』にはなれない」。性格の全く異なるアラサー女子萌とるり子の恋愛物語。萌と家出少年崇とのラストの別れが切なかった。お母さんが二人いるのも満更悪くないかも。読後さわやかな一冊。第126回直木賞受賞作。
2017/07/30
おしゃべりメガネ
こちらの作品も前から読もう、読もうと思っていて、なかなかタイミングが合わず読めてなかった作品です。唯川さんの直木賞受賞作品となれば、必然的に期待が高まるワケでして、そんな期待を裏切るコトのないステキな雰囲気の作品でした。今でいうアラサー女子二人の友情(腐れ縁?)を描いた内容で、ありきたりといえばありきたりかもしれませんが、そのありきたりさがとても良かったです。オカマのマスターがとてもいいキャラで、こんな風にモノゴトをハッキリと言えるステキなオトナになるべきだなと。唯川さんの文章は本当にキレイでしたね。
2020/02/22
mariya926
第126回直木賞受賞作品です。かなりコテコテの恋愛小説を久々に読みました。先が読めるようで読めない面白さがありましたが、このラストは好き嫌いがあるんじゃないかな?自分が大好きで愛されることに幸せを感じるるり子と、幼馴染で思ったことははっきり言う萌。そして男たち…。こんな自由奔放な恋愛をしたことがないので、こんな世界もあるんだと思いました。その割には萌とかは深入りしないような?恋愛小説が好きだと思っていましたが、心に響く言葉を探す為に読書していたということを発見させてくれた本でした。
2019/04/14
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