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若葉のころ (集英社文庫)

若葉のころ (集英社文庫)

若葉のころ (集英社文庫)

作家
長野まゆみ
出版社
集英社
発売日
2005-04-21
ISBN
9784087478112
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若葉のころ (集英社文庫) / 感想・レビュー

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優希

情景、ひとつひとつの雰囲気、どれをとっても素敵でした。凛一の恋心が透明感のある言葉で描かれていました。有沢さんが凛一の心を乱したり、千迅さんとの小旅行があることでまとう不安定な空気が素敵でした。微妙に揺れながらも、繊細で純粋な想いが綺麗です。想いを寄せる氷川さんと結ばれたのが美しく際立っていますね。ハッピーエンドではあるけれど、皆が幸せとは言えず、何かを抱えていそうなのが切ないです。氷川さんの覚悟と凛一の歩む道がこれから先、絆を深めていくことに通じるといいと思いました。

2015/04/16

yourin♪

あ~終わってしまったなぁ。 されるがままになってる凜一がもどかしいと思いながら、そんな行動をとるようになった生い立ちや、埋ることのない心の空洞を思うと切ないんだよなぁ。 周りの人たちもそれぞれが切ない過去を背負っていて・・・そんな胸苦しさに酔いました。 私は有沢さんが好きだったかなぁ~。 あんなにいろんな人に言い寄られて翻弄されてみたいかも・・・。まぁ現実になったらめんどくさそうだけど・・・^^;

2010/11/01

ゆゆゆ

凛一シリーズの最終巻。凛一の心を乱す有沢再び、千迅さんとの小旅行など心惹かれるシーンだらけでしたが「いつもと違うことしようか、」に尽きます。ラストで景色なんかどうでもよくなっているのが幸せそうでとてもかわいいです。きっとこれからもぶつかったり離れたりして過ごしてゆくのだろうけど、凛一には氷川でなければならないので、逐一仲直りして絆を深めてゆくのだろうなと思いました。

2013/08/25

冬見

すっきりと爽やかな終わり方で良かった。前回読んだのは三年ほど前なので良い具合に記憶が薄れていて、とても楽しんで読んだ。すきまを埋めるように、自分が周囲に受け入れられるように、様々な事がらや人を受け入れる凛一の姿は痛々しく悲しくもあった。"拒まれる"という状況すら拒まない。すべてを受け入れるようで、何一つ独占させないし、しない。独占することができない。凛一の性質をわたしは哀しいと思った。それでも君は愛されているよ。

2017/02/04

るか

★★★☆☆白昼堂々シリーズ最終巻。まず今作で正午が少しずつ彼らしさを取り戻してきていて安堵した。凜一の関心を惹くために凜一を真似たりするのも可愛らしかったし、謝るべきことはしっかりと謝れる所が好き。凜一と氷川との関係は一応結ばれたと言ってもいいが、数多くの不安要素はたくさんある。家元の件、氷川の未来を案じてこれからもすれ違いや痴話喧嘩は絶えなさそうだが、これからも2人で生きて時を共有して欲しいと願うばかりだ。

2016/09/30

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