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桜雨 (集英社文庫)

桜雨 (集英社文庫)

桜雨 (集英社文庫)

作家
坂東眞砂子
出版社
集英社
発売日
1998-10-20
ISBN
9784087488654
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桜雨 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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森の三時

愛か憎しみか、おそらくその両方。正しいとか正しくないとか、幸福だとか不幸だとか、男と女の間に起こることを他人がとやかく論ずるのは無粋でしょうが、私には女の情念はミステリーである。一人の男を同時に二人の女が愛した、駄目な男と知りながら、けっして報われないと気づきながら。女の盛りは短いとて、開き始めた花びらを止められはしないのだろう。私の求める恋愛像ではないけれど、すごい絵には常人には想像できない苦しみが宿っていることはわかります。速水御舟作『炎舞』を思い出す。

2018/04/19

マッピー

現代と戦時中のパートが交互に語られる。現代は三人称で、戦時中は早夜の視点で。それが交差した時が物語のクライマックスになる、と思いつつ…。感情移入できる人物のいない恋愛小説は、なかなか読み続けるのに骨が折れる。終盤、空襲で焼け出された西游と美紗江が早夜の元で一緒に暮らし始めてから、緊張の度合いが高まる。絶対に破局するはずだ、こんな関係。しかし、現在なぜ早夜と美紗江は一緒に暮らしているのか?西游は?最後の50ページは一気読み。そして衝撃の顛末。ひゃ~、途中でやめなくてよかったよ~。だから読書はやめられない。

2019/03/09

cozy

めちゃいい!! 一人の画家をめぐる、二人の女の三角関係と情念。そして戦争でより濃密になる二人の女の嫉妬。さらには現在、一緒に過ごしている老婆になった二人の友人ともなんともつかない関係性に隠された秘密!! ものすごい話で、今すぐもう一度読み直すべきか迷っています。なくなった作家さんだとどうしても手に入りづらいけど、再販してほしいなあ、坂東眞砂子作品。

2017/10/18

遥かなる想い

桜雨という タイトルに ふと惹かれ、購入し 出張時に 一気に読んだ。 「坂東真砂子」という 著者の本は 初めてだったが、 読者を 呼び込む 筆力が あると思う。 本の帯には 「燃えあがる女の情念が 桜花を炎にかえる・・」 とあるがが、読んでみた 感想では むしろ 哀しくて 痛々しい感じがする。 一枚の 幻想的な絵がつなぐ 過去と現在の 物語といった 設定は 個人的には 大変好きである。

tama

図書館本 旅のお供に。坂東シリーズとしても。いや見事に面白かった!運びが巧い!これは賞獲るわ~。時間を行き来しつつ話が進む手法はこれが一番ちゃんとしてるかも。登場人物すべてが過不足なく仕事をしてテーマの土台をしっかり支えてる。最終章辺りの衝撃は思わず「ええっ!」と声が出たほど。今回の記憶に残るお言葉「絵は暇やからゆうて、描くもんやないわ。くだらん絵に大事な画材を無駄にするな」・・・きつぅ。この方はホンモノですな。「私には他人を不幸にするだけの力はなかった。それだけの迫力ある絵を描けなかった」・・・平伏。

2014/11/05

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