KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

一夢庵風流記 (集英社文庫)

一夢庵風流記 (集英社文庫)

一夢庵風流記 (集英社文庫)

作家
隆慶一郎
出版社
集英社
発売日
1992-12-15
ISBN
9784087498776
amazonで購入する

一夢庵風流記 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

カメ吉

漫画やパチンコ台で有名な『花の慶次』の原作小説。漫画の方は昔から大好きでよく読んでましたが原作は初めてでした。たぶん漫画と内容は一緒だろうと思って読んでみたら結構違ってて新鮮でした。フィクション?な話と史記に残るエピソードを混ぜ合わせたこの作品は前田慶次郎の魅力がいっぱいでした。漫画では琉球が舞台で梨沙と云う女性と恋に落ちたのが小説では朝鮮が舞台で伽姫と恋に落ちる。その他諸々の相違点はあれど慶次郎の魅力が満載でした!傾奇者で豪傑で文人で素直で酒や女性に長けてる慶次郎は正に漢(おとこ)の理想です。

2020/05/21

佐々陽太朗(K.Tsubota)

私の好きな重松清氏の短編『シド・ヴィシャスから遠く離れて』に「パンクは生き方じゃない、死に方だ」という一説がある。パンクを傾奇者に置き換えてもスッキリなじむ気がする。薄汚く生きるくらいなら美しく死ぬ。そうすることで人の記憶の中で美しく生き続ける。つまり死に様を考えて生きる。だから褌は己の心のように真っ白であらねばならないとする。美しい死を心の底から欲しても類い希な強さ故生き残ってしまう男の美学。それは滅びの美学。勝つ側に味方するなどと薄みっともないことはしない。辛苦(たしな)みつつ降(くだ)る男は美しい。

2013/06/20

緋莢

<たった一騎でも構わず遮二無二突き進んでゆく。朱色の柄の長槍を麻幹のように軽々と振り回し、みるみる敵を斃してゆく様は、正しく阿修羅としか云いようがない。慶次郎が駆けると敵陣は真っ二つに割れてしまうほどである。> “傾奇者”前田慶次郎の生涯を描いた作品。名前は知っていました(どちらかというと前田慶次という呼び名の方が馴染みはあります)が、一読、こんなに豪快な人だったのか!と、そのスケールの大きさに驚きました(続く

2020/06/11

テツ

ジャンプで連載していた原哲夫の漫画版を読んだのが初めてだったな。史実では実際にそこまで活躍した訳ではないけれど、創作が多分に含まれるとはいえ戦国時代の末期に傾奇者として己の生命を輝かせた前田慶次の生き様は男の子が読むと滾るものがある(ジェンダー的な差別意識は皆無) ただ僕は前田利家が好きな武将の一人なので作中の保身を第一に考えてしまう老境の利家には読む度に少し悲しくなる。自分の人生を輝かせ、そしてまっすぐに貫く。当時とは世界が異なるけれど自分も見習って格好良く生きていきたい。

2016/12/25

Aiichiro Nakajima

前田慶次にどっぷり浸かれます✨ 朝鮮出兵の場面がドピーク⤴️⤴️ ほんとに面白い。漫画もいっちゃおうかしら?

2018/06/18

感想・レビューをもっと見る