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舞姫 (集英社文庫)

舞姫 (集英社文庫)

舞姫 (集英社文庫)

作家
森鴎外
出版社
集英社
発売日
1991-03-20
ISBN
9784087520101
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夏の文庫フェア「ナツイチ」が今年もやってきた! 豪華声優陣の名作朗読や「よまにゃ」グッズの配布など気になる企画が目白押し

 夏の風物詩とも言える集英社の文庫フェア「ナツイチ2023」が、2023年6月20日(火)からスタートした。全国の参加書店で「ナツイチ」の対象作品を購入すると、「よまにゃ画面クリーナー(全4種)」をその場で一つプレゼント。ほかにも豪華声優陣が名作を朗読するキャンペーンや、毎年恒例の限定カバー版文庫なども登場し、夏の読書に彩りを添えている。

 今年で33回目を迎える「ナツイチ」は、若い世代へ読書の素晴らしさを伝えるために実施されている文庫フェア。7月21日は語呂合わせで「ナツイチの日」と呼ばれており、毎年6月下旬から9月下旬までを「ナツイチ」期間としてフェアを開催している。

 今年は6月20日(火)から9月30日(土)まで、全国およそ4000軒の書店で実施されるという。

「ナツイチ2023」の対象作品は81作品がラインナップされており、中でも目玉とされているのが、伊坂幸太郎の『逆ソクラテス』。2020年4月24日(金)に発売された同書は、「ナツイチ」フェアの開催とともに文庫本として再登場を果たした。

『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎/集英社文庫)

 ほかにもビー…

2023/6/28

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森鷗外『舞姫』あらすじ紹介。恋に落ちたエリート官僚。しかし、恋と名誉の間で揺れる男は、妊娠した彼女を捨てた――

 森鷗外『舞姫』は、高校の現代文の教科書にも採用されている小説です。和文と漢文が混じる雅文体で書かれているため、とても格調高い文章ですが、とっつきにくく感じるかもしれません。しかし、その内容はエリート官僚と美しい外国人の少女との恋愛小説といえるものです。本稿では、物語の結末までのあらすじを簡潔にご紹介します。

『舞姫』の作品解説

 本作は、1890年に発表された森鷗外の短編小説です。著者自身の海外留学経験を踏まえた、初期3部作の一つとされ、自我の解放と確立を目指すロマン主義の先駆的な小説ともいわれています。小説の主人公・豊太郎が、自由に生きたいと願う心の変化に気付くものの、結局最後は社会的な栄誉に囚われ愛する人を捨てるという結末に、「近代的自我」に目覚め苦悩する青年の姿が描かれているといえます。

『舞姫』の主な登場人物

太田豊太郎:若くして官僚になったエリート。

エリス(舞姫):貧しい暮らしをするヴィクトリア座の踊り子。

相沢謙吉:豊太郎の友人で、天方大臣の秘書官。豊太郎の名誉回復のため尽力する。

天方大臣(天方伯):相沢から紹介された豊太郎の才能を評価し、日…

2023/6/20

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舞姫 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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奥澤啓

鷗外「舞姫」草稿、跡見学園女子大が4644万円で購入の報道。「跡見学園女子大は28日、文豪・森鷗外(1862~1922)の第一作で教科書などで広く知られる小説「舞姫」の自筆草稿を取得したと発表した。原本には流通している複製があり、現行の本文との異同は既に知られているが、毛筆の筆致から当時の鷗外の心情を推し量るなど、近代文学資料として第一級の価値があるとしている。同大は今秋にも文京区立森鷗外記念館で公開する」(「時事ドットコム」、2015年4月28日より)

2015/05/31

いろは

『舞姫』『普請中』『妄想』『雁』からなる4部作。「私、森鴎外苦手なんですよねぇ。」と本格的に口にするその前に、代表作を読もうと思い、この作品を手に取った。哲学と文学の融合。哲学がちょこっと好きな私は、森鴎外の作品のそんなところがお気に入りなのだけど、やはり、文体が読みにくい。しかし、『舞姫』以外は現代的な文体だから、読みやすかった。解説は、「日本の近代文学には、漱石型と鴎外型という分類があるようだ。」という文章から始まり、最初の方は漱石と鴎外の比較が見受けられるが、私は漱石型が好きだと確信できて良かった。

2017/12/27

frosty

教科書に全文載ってたからそれを読んだ。前に森鴎外の高瀬舟を読んだことがあるのだけれど、結構楽しめたから、今回も期待していたのだけれど、ちょっと読み進むのが苦痛だったかも……豊太郎さんは好きになれないかも。相沢さんの方に賛成かな。でももう少し違うやり方があったんじゃないかなぁ? 人を憎むのは勝手だけど、全ての責任を他者のせいにして、他人にその責任を押し付けてしまうのなら、私は、その人に他者を憎む権利はないと思う。

2015/08/05

「美しき、いぢらしき姿」言葉がとても、美しく切ない。

2022/12/19

白椿

何年か振りに読みました。使用されている日本語(擬古文と言うのですか?)が非常に美しいです。この物語は、一読すると異国の地で踊り子に手を出した上、妊娠までさせた日本の秀才が、精神的におかしくなった彼女を放ったらかして日本に帰ってしまう…という、「豊太郎という最低男」の物語になりますが(笑)、当時の時代背景を加味して考えると、少し印象が変わるのかな~と思います。当時のエリートは、まさに国家を背負った存在であり、恋愛と仕事はどっちが大切かみたいな話じゃないわけで。それでも酷い男だとは思いますが(苦笑)。

2015/12/19

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