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イリュージョン (集英社文庫)

イリュージョン (集英社文庫)

イリュージョン (集英社文庫)

作家
リチャード・バック
Richard Bach
村上龍
出版社
集英社
発売日
1981-03-20
ISBN
9784087600681
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イリュージョン (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ソルティ

15年ぶりくらいで再読。初読とは印象が違う。まず救世主という存在がマユツバ。奇跡を起こす救世主をあてにする群衆に腹が立つし、辞めたいと言いながらちょいちょい奇跡を起こすドンもムカつく。リチャードは大丈夫かと思えば救世主になる訓練なんかしてる。みんな中途半端。ただ、救世主入門は所々教わるものがある。あとこの本の主題となる部分が共感。現実世界には確証のあるものは何もない。→「「イリュージョンだ、リチャード、この世の全てはイリュージョンだ、何から何まで光と影が組織されて、像を結んでるだけなんだ、わかるかい?」」

2019/09/15

めろんラブ 

初読は十代のうちに。そういう本はきっとある。感性が柔らかで、まだ何者でもないからこそ、物語がよりリアルに切実に迫ってくるような本。こちらもそれに当たりそう。本書にある「本質的に自由であること」を思想のベーシックな部分に刷り込めるのは、若者の特権だと思うから。同作者の『かもめのジョナサン』同様、哲学と自己啓発とスピリチュアルを掛け合わせたような趣。テーマとメッセージも似通っているが、こちらの方が圧倒的に好み。ユニークな救世主が巻き起こす騒動は思想の冒険でもあり、私の錆付いた脳を活性化する刺激に満ちていた。

2015/08/11

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

人々を導くことに飽きてしまった救世主とジプシー飛行士の寓話。「やあ、君がなぜか寂しそうに見えたんだよ」「待ってたのさ、君をね」。そんな感じである夏の日、二人の男は出会った。〈空の旅 10分間3ドル〉を生業にしながら、二人は複葉機を駆って空と草原を飛び続ける。「すべてのものは幻影=イリュージョン」と話す元救世主は飛行士に一冊の本を手渡す。タイトルは『救世主入門』。哲学的な会話を交わしながら、夏の終わりまで二人の冒険は続いた。『かもめのジョナサン』の作者が描く〈自由を求めるヒーロー〉の物語。翻訳は村上龍氏。

2015/01/01

goro@80.7

神様もつらいね~。好きなことをやって自由に生きろと言ってもそれを許さない人もいる。神様にとっては人の一生など瞬きする時間でさえもないもの。そんな儚い時間を自由に生きる事も出来ないなんて虚しくなってくる。俺も飛行機に乗って旅してみたい。

2017/05/08

ソルティ

読メで思い出すのを手助けしてもらいました。高校生の時、あまり文庫本をまだ読んでなかった頃、ちょっと大人っぽい本を読んでみたい、でも厚い本はイヤ、とわがままな理由で夏の文庫本フェアで本が山積みの本屋さんで悩んで選んだのはこれ。そんな選び方だった割に驚くほど心に残る本で、少し昔の外国の、飛行機乗りの男性2人の話で、1人は自分を神だと言ってた?その人の言葉がが深いんですよ。あーそうか、と目からウロコでした。高校くらいの人生これから考えていく頃にはぴったりな本でした。しばらく指南書的に持ってました。また読みたい。

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