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自傷する少女 (集英社文庫)

自傷する少女 (集英社文庫)

自傷する少女 (集英社文庫)

作家
スティーブン・レベンクロン
杵渕 幸子
森川那智子
出版社
集英社
発売日
1999-07-16
ISBN
9784087603613
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自傷する少女 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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青蓮

15歳のケイティはフィギュアスケート選手として厳しい練習に励む優等生。しかし彼女には自傷行為という秘密があって--両親の不仲、母親からの支配と共依存の果てに「解離」状態となり、自傷行為に走るケイティの姿が、断片的にだけれど、自分と重なる所がありました。娘の言葉に耳を傾けない母の姿も私の母とそっくり。「鏡の中の少女」でも登場したシャーマン先生が再登場。彼は本当にいい先生で彼の暖かい言葉が心に響きます。最後は母親の前で自身を傷付けるケイティ。そこから彼女の再生が始まる。彼女なら病気を乗り越えていけると信じて。

2016/04/17

扉のこちら側

再読。著名の分身といえるシャーマンのカウンセリング技法が見事。

2013/07/06

も ち@病気療養入院中のためオヤスミしています。

自傷する人の理由は様々だが、この本に出てくる少女のケイティのパターンは自傷する少女のモデルケースとして分かりやすかった。ケイティは母親と二人暮らし。母親からフィギアスケート選手になるために過大な期待を負わされる。父親不在の生活の中で、どんどん母親に追い詰められるケイティ。ハサミなどで自分を傷つけて、心の痛みを身体の痛みに変えて自分の精神のバランスを保とうとする。温かい血が自分の中から流れ出ることで安心感を得ているのかもしれない。ケイティは自分のことを分かり始めたが、彼女の母親にもっと現実を見て欲しい。

2016/04/24

たまきら

拒食症を専門にしている心理学者による小説。対象者をよく観察した結果の小説だとすぐわかる。母親との関係に悩む娘は多い。というか、「愛されたい」「人に褒められたい」という多くの女性が持つ本能が、母親(あるいは娘)という一番身近な女性サンプルに多くを求めるところがこういう障害の始まりにはありがちなのだということがよくわかる。辛いが悪くなかった。子どもに自分の夢を投影してはいけない。しかし、やりがちなことである…。

2016/07/25

♡kana*

なんとも。うまく言葉にできないけれど、とっても大切な一冊です。読んでよかった。

2017/01/17

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