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風の影 上 (集英社文庫)

風の影 上 (集英社文庫)

風の影 上 (集英社文庫)

作家
カルロス・ルイス・サフォン
木村 裕美
出版社
集英社
発売日
2006-07-20
ISBN
9784087605082
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風の影 上 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

本屋で「37か国500万部突破」と帯に惹かれ、読了したスペインの青春小説。ダニエル少年が出会った『風の影』という本が、彼に作家フリアン・カラックスの過去を追わせることになる。初期のゴダードが作り出す世界にも似て、 読者を夢中にさせるプロットであり、全編に漂う雰囲気も魅惑的である。過去とと現代を繋ぐ謎、そして恋… 読書が好きな人にはたまらない…そんな スペイン作家によるミステリだった。

2014/07/06

ふう

「忘れられた本の墓場」という言葉から始まる物語。スペイン内戦が終わり、フランコ政権下でファシスト体制が敷かれていた頃でしょうか。コレラで母親を亡くした少年ダニエルは、本の墓場で1冊の本「風の影」に出会い魅了されます。作者の謎に満ちた人生を追い、その過程で出会った愛と恐怖の数々。 スペインの明るい空なんてどこにも出てこなかったような気がします。暗い闇の中にさらに暗い影が隠れているようで、楽しみに(下)に行きます、とは書けないほど怖いのですが…。

2016/07/13

thayami

墓場での巡り会い、運命。”唯一”の一冊?!著者と主人公をつなぐ一冊。因縁の軸はペネロペ。齎される不在と喪失が、物語の核心へのヒントかもしれない。人間模様を解く中で垣間見る世相。フェルミンやフェデリコの身に降りかかる”洗礼”が、世の中の矛盾、格差や差別を描写。結果、登場人物1人1人の孤独さや「陰」につながる感。 顔のない謎の人物の解明はもちろんだが、ダニエルとベアの恋の成り行きが下巻の楽しみ。但し、後者はフリアンとペネロペの悲運を暗喩か・・・。

2017/04/13

キムチ27

近代から現代に移る時期をセピア色の色彩で綴っている・・ぼくのモノローグが多く、いい意味での欧州文化を吸って育っていく彼の内省を読み手が追っていく。忘れられた本の墓場・・夢想してしまう。霧と影と湿った空気。本に中にある本の世界、入れ子の設定が面白く、ダニエルとカラックスのどこが似ていてどこが違うか読み手に私には眩暈がするほどに茫洋とした掴みようが無い。正直と中は誰田がラスト、ダニエルの恋愛観が面白く、下巻に進む。サスペンスというより、人間の心理学的文学。

2016/05/28

エンブレムT

あなたは1冊の本を選びます。世間から忘れられてしまった本が集まる『忘れられた本の墓場』という聖域の中から。選んだ本は、あなたが守らなければなりません。その本がこの世から消えないように。永遠に生き長らえるように。『風の影』は、そうやって1人の少年・ダニエルに選ばれた本のタイトルです。・・・呪われた本たち。それを執筆した謎多き男。その男の本を燃やし尽そうとする怪しい人物。本の世界と自分の人生が重なっていく不思議。点在していた謎が線となって繋がっていく様、物語の不穏な気配の濃度が増していく様にゾクゾクしました。

2013/02/01

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