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ダロウェイ夫人 (集英社文庫)

ダロウェイ夫人 (集英社文庫)

ダロウェイ夫人 (集英社文庫)

作家
ヴァージニア・ウルフ
丹治 愛
出版社
集英社
発売日
2007-08-21
ISBN
9784087605358
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ダロウェイ夫人 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

ダロウェイ夫人を取り巻く ロンドンの上流階級の人々 の物語。 けだるい雰囲気が全編を 包み、ダロウェイ夫人の 思い出がひたすら続く。 51歳のダロウェイ夫人が 語るかつての日々は、 映画で昔よく見た イギリス社交界の空気に 似て、退廃的で日本人には 遠い世界のよう…1925年に 書かれたこの本、ウルフは 「時間」を書きたかった ようだが…正直意識の 流れるについて いけなかった、というのが 実感だった。

2015/09/20

zirou1984

ひとつの時に声を封じ込めよう。か細き声も、声にならぬ声も。ひび割れてしまった繊細さの持つ美しさもそのままに。清々しい朝を迎えた6月のロンドンのある1日、その中に秘められた無数の内面のタペストリー。滑らかなシルクに触れた時の、自身のざらつきに対するおののきに少しばかり怯えながら、それでも引き込まれてしまう感覚。願う人、憂う人、妬む人、痛む人。パーティーの終わるその時まで、それぞれの内面が現れては消え、誰も知らぬところで触れては結び重なり合ってゆく。それは読書の喜びであり、言葉の喜びそのものでもあるのだろう。

2016/01/22

ケイトKATE

モダニズム文学の扉を開いたヴァージニア・ウルフの傑作。1923年6月のある水曜日の一日をクラリッサ・ダロウェイを中心に、登場人物達の心の言葉が細やかに語られている。クラリッサをはじめ、夫リチャード、元恋人のピーター、同性愛的感情を抱いていた親友のサリー、第一次世界大戦に従軍して心に傷を負ったセプティマスとその妻ルクレイツィアが語る意識は私達人間が、心の底に抱いているものであることに気付かされる。『ダロウェイ夫人』は、人間の心の言葉を紡ぎ出し、物語にした画期的な作品である。

2021/03/20

Shun

初読みになるヴァージニア・ウルフの代表作。本作はモダニズム文学で用いられた意識の流れという手法で描かれた小説。物語は第一次世界大戦の影響が残るロンドンで、裕福層のクラリッサ・ダロウェイが自宅で開くパーティのための買い物に出かけ、そしてパーティが終わるまでのたった一日の出来事を描く。家を出て見える街の豊かな情景や躍動感溢れる人々の営み、それらを目にした彼女の意識は青春時代や現在を渡り自然な形で表現したかのような文章が特徴。意識の描写はまたあらゆる人へと伝播し、まるで大勢の意識の流れに漂うような感覚でした。

2021/03/05

ぽてち

人から借りた本で読む。全編、意識の流れということも手伝って、付箋の箇所を思うに、人をここまで知ってもいいものかと思うくらい魂レベルで知ってしまったような特別な体験をした。 追記。自分自ら生まれるものなんて皆無に等しくて、あるのは心(意識)と外側からの影響。その刺激が多いほど、意識は移り変わり混沌としていくこと。言語として発信した言葉がどれほど気持ちのごく一部しか表せてにいのかということを思い知らされた。

2019/12/05

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