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首のたるみが気になるの (集英社文庫)

首のたるみが気になるの (集英社文庫)

首のたるみが気になるの (集英社文庫)

作家
ノーラ・エフロン
阿川佐和子
出版社
集英社
発売日
2017-05-19
ISBN
9784087607345
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「首のたるみが気になるの (集英社文庫)」のおすすめレビュー

人生の大いなる後悔は、若い時の「首のお手入れ」!? 米国大ベストセラーのエッセイ集を阿川佐和子が翻訳!

『首のたるみが気になるの』(ノーラ・エフロン:著、阿川佐和子:訳/集英社)

 首は正直だ。首のたるみから本当の年齢がわかる。それは、自分の年齢を言いたくないなと思っている女性にとっては恐ろしい事実である。いくら顔のスキンケアに時間をかけてツルツルに仕上げても、首にたるみがあったら「あら? 本当はもっと歳を重ねているのでは?」と思われかねない。今まで首を大事にしてこなかったことを、後悔する日がやってくる。

 『首のたるみが気になるの』(ノーラ・エフロン:著、阿川佐和子:訳/集英社)は、美容の本でも、アンチエイジングの本でもない。映画監督・脚本家として『ユー・ガット・メール』『めぐり逢えたら』『恋人たちの予感』などヒット作を世に送り出し、記憶に新しいものではメリル・ストリープ主演の『ジュリー&ジュリア』がある、ラブ・コメディの女王と呼ばれたノーラ・エフロン氏の「オバサン文句満載の愉快なエッセイ」である。

 そのエッセイを訳したのが、テレビの対談番組等で絶妙なトークを披露し、相手の心をつかむ阿川佐和子氏となれば、このエッセイはおもしろくないはずがない。阿川氏…

2017/8/29

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ムダ毛お手入れ問題、ハンドバッグの中に凝縮された自分のダメな部分…阿川佐和子が翻訳した、女性の本音をつぶやいたベストセラーエッセイ

『首のたるみが気になるの』(ノーラ・エフロン:著、阿川佐和子:訳/集英社)

 「首」が気になるようになったのは、いつ頃からだろう。たるみというか、しわというか。間違いなく、10代の頃にはなかったものが、そこにはある。これが「老い」なのか。毎日の洗顔の後に、マッサージしてみたりするけれど、効果があるのかどうかもわからない。

 こんな風に感じたことがある人には、ぜひ『首のたるみが気になるの』(ノーラ・エフロン:著、阿川佐和子:訳/集英社)をオススメしたい。ただ、ここに書かれているのは「年をとっても若々しく! アンチエイジング!」といった、スーパーポジティブな内容ではない。日頃、多くの女性(もしかしたら男性も)が抱いている(であろう)悩みや不満が、赤裸々に語られているのだ。

 著者は、『ユー・ガット・メール』や『めぐり逢えたら』などのラブコメの監督・脚本で有名なノーラ・エフロン。原文の英語もかなり面白いと思うのだが、それを阿川佐和子が翻訳しているのだから、面白くないわけがない。

■バッグは嫌いだ

 バッグが好きな女性の話はよく聞くが、使いこなせている方はどの…

2017/6/22

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首のたるみが気になるの (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

扉のこちら側

2018年146冊め。人気映画監督(故人)の日常的なつぶやきだが、彼女のファンでなければそこまで楽しめないのではと思ってしまった。しかし綺麗ごとを嫌う姿勢をはっきり表明している点では好感が持てる。

2018/05/15

ヒロミ

控えめに言っても、めちゃくちゃおもしろいエッセイだった。著者は割合保守的なジェンダー感のアメリカ人女性のようだが、それでも心から楽しめたし、声を出して笑ってしまった。阿川さんの訳は私はかなり好きだが、若干言い回しが独特なので好き嫌いは分かれるかもしれない。ざっくばらんなガールズトークものはあまり私は好きではないのですが、この本はすっごく好き。細かいことは気にしないで人生の先輩の話をおおらかに聞いてみるつもりで読むと楽しいと思う。以上、首のたるみよりイボが気になるアラフォー女性でした!

2021/08/10

kaoriction@感想は気まぐれに

美容本ではありませんよ。『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』などで知られるロマンティック・コメディの名手ノーラ・エフロンのエッセイ。「バッグは嫌いだ」で捕まれ、親業、JFKの話なども面白おかしく。「人生を三五〇〇語以内で述べよ」は、脚本家&監督である彼女の仕事を垣間見たようで興味深かった。何かに文句を言いつつも、作って食べて。生きることに真剣、前向き。そんなエッセイの最後が友人の死で終わる。だけど、彼女の人生は続く。元気に。「だって人生は一度しかないんだもの」その一言に尽きる。

2017/10/31

ソルト

賞味期限切れの食品をスーパーで買ってしまったり、ファミレスで注文した料理に不具合があったり(具体的に書くのは止しますね)、etc etc プチ不運に見舞われ続け、私の中のいけないところが不幸を引き寄せているに違いないと落ち込んでいた時、本屋でこの本を見つけた。カバーの裏に「抱腹絶倒」の文字。笑って吹き飛ばしたい!ノーラ・エフロンって有名な脚本家、映画監督だったんですね。大好きな「シルクウッド」の脚本も彼女♡人種も年齢もステイタスも違うのにこの本には共感しかない。➖お母さんの言葉「すべてはネタ」➖‼︎‼︎

2017/07/28

こすも

『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』といえば、メグ・ライアン主演、ニューヨークが舞台、お洒落で軽妙な会話…ロマンチックコメディの王道。僕も学生の頃、夢中になって観ました。その脚本や監督で有名なノーラ・エフロンのエッセイです。老いをテーマの一つの軸としつつ、代名詞であるニューヨークの暮らしや、恋愛・結婚・離婚、JFK、ジャーナリズム・物語、はたまたバッグなど、話題をとっちらかり気味に広げるところがチャーミング。映画さながらの軽妙でテンポのよい文章なので、読んでいて楽しかったです。

2018/05/15

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