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新訳決定版 ファウスト 第二部 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

新訳決定版 ファウスト 第二部 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

新訳決定版 ファウスト 第二部 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

作家
ゲーテ
池内紀
出版社
集英社
発売日
2004-05-20
ISBN
9784087610093
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新訳決定版 ファウスト 第二部 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) / 感想・レビュー

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ケイ

訳が読みやすいのでさらりと読み終えてしまったが、とても奥の深い壮大な話だ。拙い挿絵をよく見ると非常に意義深く、その場面をよく表している。悪魔メフィストを呼び出すのも契約を交わすのもファウストだが、これは悪魔と神との話で、ファウストはその道具にすぎなく思える。悪魔は契約通りに、ファウストにいい夢を見させた。ただ少し油断をすると、神の容赦ない反撃にあうのだ。ゲーテの描きたかったものを私はどのくらい理解できただろう。次は他の方の訳でもじっくりと読んでみたい。

2014/03/10

くみ

第2部はほとんど神話の世界のよう。歌うように流れていく。場面展開がめまぐるしく、歌っていたと思えば、戦争のシーンになり、お金の話になったりするのだが池内ファウストは終始甘くロマンティック。読後の余韻もそのまま残る。さらさら流れるようで初読時の荘厳さは感じなかった。「時よ止まれお前は美しい」のセリフもさらっと流されていたので、読了後に探しにいったほど。これも「ファウスト」か。甘いふわふわしたお菓子を食べたようだった。

2018/10/08

ロビン

第二部はダンテ『神曲』のごとく古代ギリシャ、ローマの哲学者やら魔物やらが次から次へと湧き出でて来たり、皇帝に仕えて財政を救ったり破綻させたり、冥界に下りてみたりとゲーテの詩世界は第一部より更に豊穣にして混沌としている。ドイツ語が分かれば韻や詩型も楽しめるのだろうに。書斎でひとり死を思っていた学者ファウストは、「行動」することによって愛や自由な土地を得て、満足して死んでゆく。ゲーテは幸福は悟性や思惟のみでなく行為によって得られ、それは「永遠の女性的なるもの」によって導かれねばならないと考えていたのだろうか?

2019/04/24

彼岸花

あとがきによると、翻訳に3年かかったそうですが、いかに大変な作業だったかよくわかりました。私自身難しく、解説に頼らざるを得ませんでした。ファウストがこの世で体験したスケールがすさまじく(挿絵が妖怪たち?にしか見えなかったのですが)戦いの場で、右翼や左翼という言葉が出てくるのには意外でした。亡き後、天使たちに魂を運ばれ、永遠の存在になってしまったのでしょうか。神話の女神の世界のように「母」なる偉大な歴史は、この時代もそして現代にも受け継がれる素晴らしさ…悪魔とは、想像する限りにおいては少し違った感触でした。

2018/12/07

はなよ

なんだか分からないけど面白い本。ギリシャ神話の怪物がわんさか出てくるけど、きっと当時の人達にとって、現代の私達が知るようなオークやゴブリンのような役割をしていたんだと思う。場面展開もハチャメチャで、中世の知識も無い現代人が読んでも面白いのは、ひとえにかけた年数によるだろう。現代のひたすら書いてひたすら発行する書物とは、文字の価値が比べられない。もちろん、現代でも何年、何十年とかけて積み上げてきた文章もあるだろうけど、そういったものが売れずに、工場で生産したような書物が売れるのは、悲しい時代だと私は思う

2017/09/27

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