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地下にうごめく星

地下にうごめく星

地下にうごめく星

作家
渡辺優
出版社
集英社
発売日
2018-03-26
ISBN
9784087711387
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「地下にうごめく星」のおすすめレビュー

地下かつ地方な“アイドル小説”の新機軸!『地下にうごめく星』

『地下にうごめく星』(渡辺優/集英社)

 アイドル戦国時代、と呼ばれるようになって久しい。その現象とシンクロして、物語カルチャーにおいてもアイドルを題材にした作品が数多く見受けられるようになった。小説分野で言えば、先日文庫化され巻末につんく♂の解説が掲載されていることも話題となった、直木賞作家・朝井リョウの『武道館』。桐野夏生の短篇「神様男」(『奴隷小説』収録)も、アイドルファンならば必読の一篇だ。

 小説すばる新人賞出身の新鋭・渡辺優は、第3作『地下にうごめく星』(集英社)でこの題材にチャレンジした。新しいアイドルグループの誕生というストーリーが軸となるのだが、彼女らの活動場所は「地下」かつ「地方」なのだ。すなわち、仙台で活動する地下アイドルの物語。

 一篇ごとに主人公=視点人物が替わる、連作短篇形式だ。第一章「リフト」の主人公は、40代半ばを過ぎた〈夏美〉。オフィス用品の会社に勤める独身の彼女は、自分の人生を楽しんでいる、と思っていた。唯一の不安は、友人から投げかけられた「喜びに飽きる」という感覚の到来だ。〈ある日突然、自分の幸せを喜べなくなった…

2018/3/26

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地下にうごめく星 / 感想・レビュー

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えりこんぐ🐤

渡辺優さん3冊目。今回のテーマは地下アイドル。40も半ばを過ぎ、始めて訪れたライブハウスでハマってしまったOL夏美。そこから視点が変わっていく連作短編。少しの毒もありつつ、くすくす笑いながら楽しめた(´∀`) 愛梨のラストではじわっと感動。夢中になれるものがあったら、人生は何倍も楽しい。そんな幸せを身近で感じられるのが地下アイドルなんでしょうね♪ でもラストは意外だったな(^_^;)

2018/06/03

おかだ

楽しめた。会社の後輩に誘われなんとなく行った地下アイドルのライブでどハマリするも、そのアイドルはその日に解散。じゃあ私がプロデューサーになる!っていう勢い凄い話。夏美、行動力の鬼神やな。運営やメンバーに翻弄される女の子に胃がキュッとなる思い。ドメジャーな大所帯アイドルからご当地系アイドルまで幅広く聴く私にとっては身近に感じる話題。私に運営任せてくれればもっと違う方向に導く…とか日頃偉そうに思ったりするけど、実際やってみると絶対しんどいよな。つらい。夏美ドンマイ…って思ってたのにラストこれ。懲りてないやん!

2019/02/17

ちょき

まず装丁からしてナイスミドルではあるものの、私のような親父が読んでてこの人大丈夫かと思われそう。次に内容な。アイドルに全く智慧のない私の脳内琴線に全く触れるところのないテーマ設定。「ラメルノエリキサ」のミステリーの独創性、「自由なサメと人間たちの夢」ではシュールさと短編構成が魅力だっただけに、期待してお取り寄せしたわけである。ただ読書家として目の前に用意された小説を読まぬわけにはいかない。結果そこそこ面白かった。天使設定が秀逸。連載だったからか全体構成のまとまりぐわいが、ちと細切れになっており残念だった。

2018/04/27

信兵衛

舞台が極めて限定された青春連作ストーリィなので、好みによって向き不向きはあるかもしれませんが、私は爽快に楽しめた、という気分です。

2018/04/16

四つ葉🍀

初読みの作家さん。「リフト」「リミット」「リアル」 「天使」「アイドル」「リピート」6話収録の連作短編集。 会社員で40代独身女性の松浦夏美。たまたまライブで見た「地下アイドル」にハマり、自ら地下アイドルのプロデュースに挑戦すると言ったお話しです。各話では、「アイドル」の持つ光に引き寄せられた少年・少女達の夢や希望、挫折、諦め、迷いなどの気持ちが表現されていて、又アイドルオタク達の想いも新鮮に感じました。自分の居場所を求めて試行錯誤を重ねる若者達の心情がリアルに描かれておりサクサクっと読める青春小説です。

2018/07/26

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