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漂砂の塔 (ひょうさのとう)

漂砂の塔 (ひょうさのとう)

漂砂の塔 (ひょうさのとう)

作家
大沢在昌
出版社
集英社
発売日
2018-09-05
ISBN
9784087711578
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漂砂の塔 (ひょうさのとう) / 感想・レビュー

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W-G

BOOK・OFFで見つけて購入。『パンドラ・アイランド』が割りと好きなので、同じ系統の匂いに惹かれた。著者は書きながら展開を考えるタイプの作家なのだろうが、結果的には、中国を絡ませた意味があまりないまま終わった笑 キャラとしてはヤンは好き。登場人物が限られる孤島物で、だれが事件に深く関わっているのか、読者視点では丸わかりしてしまい、もう少し目眩ましもかけて欲しいところ。終盤まで、ひたすら石上が方々に出向いて質問をぶつけてまわるだけの展開が続き、そこに痺れるような台詞があれば、もう少し嵌まれるのだが。

2023/01/20

starbro

大沢 在昌は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。昨日の北海道から、更に北の北方領土が、本作の舞台です。650P弱、面白く一気読みしましたが、頁数の割には、地味で密度が薄い気がします。

2018/09/23

KAZOO

久しぶりに大沢さんの新作を読ませてもらいました。また新しい主人公が出てくるのでしょうか?日露のクォーター(祖母がロシア人)で一見するとロシア人という刑事が主人公です。北方四島に属する根室から近い距離にある小さな島での話です。日中ロシアの合弁企業での日本人の殺人事件を調査していくのですが、日本警察としての捜査権や武器などもない密室的な島での活躍です。主人公のほかに出てくるロシア人や中国人などが生き生きしていました。シリーズ化してくれると面白いですね。

2018/12/05

雪風のねこ@(=´ω`=)

人間の行動理由は人それぞれだが、他人から見れば危うく捉えられかねない。常識や環境、置かれた立場から考えると当然である。他国、そして閉鎖された環境では尚更である。この点を上手く構成した物語である。緊張感もあるしミステリ要素もあり、大変楽しめる。パキージンの立場からすれば彼を撃つのは道理と言えるが、人命や肩書など取るに足らないものだという世界観もまたいい。謎に近づくと命が危ないのになぜ近づくのか。知り得た情報が抑止力となり、生き残る手段となるからで、登場人物の個性や世界観も合わさって大変痛快である。

2019/03/04

紫 綺

北方領土の中の以前無人島だった島を舞台に巻き起こる、吹雪のような出来事。近未来の設定で、「犬神家の一族」のような奇怪な設定があったり、タイムリーに北方領土の実情があったり、謎解き・アクション有りの痛快長編ハードボイルド。

2019/01/23

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