KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

たてがみを捨てたライオンたち

たてがみを捨てたライオンたち

たてがみを捨てたライオンたち

作家
白岩玄
出版社
集英社
発売日
2018-09-26
ISBN
9784087711608
amazonで購入する

たてがみを捨てたライオンたち / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

テンちゃん

『白岩玄様、君は現代社会に「たてがみ」の存在価値を問いかけた』⇒『君は、男女が同じ立ち位置で尊重しあい、お互いを思いやる立場を共感し合う事の大切さを伝えてくれた』(^.^)『雄ライオンは、雌が捕らえた餌を奪う』⇒『そんなプライド(たてがみ)は今の社会には、そぐわないと私は思う。ただ、女性を愛し、家族を守る為の「たてがみ」は必要だと思う。そこにこそ、男性としての魅力を感じるからだ』(*⌒∇⌒*)『男女が自分と向き合いお互いを尊重し、思いやる事の大切さを伝えた大切な一冊』⭐(*´ー`*)4.5

2018/11/03

ででんでん

男は、こうであらねば…仕事ができない男に価値はない…女性から好かれない自分をそのまま受け止めることから逃げてばかり…など、男性として周囲にアピールする「たてがみ」がないことに悩んだり、それを自ら捨てて変化しようとしたりする3人の男性が主人公。稼ぎ手としての自信のなさにより、男として生きることに気後れを感じる。気持ちよく男でいるために、外で働くことが必用➡女性である私は、幸か不幸かその気後れを実感しがたいが、気持ちよく「人間」?でいるために、私にも外で働くことは必要だ。剥いても剥いても残り続ける○○らしさ。

2018/10/27

のぶ

3人の男性の生活が交互に描かれた小説。30歳で既婚、妻が妊娠中で主夫を選択する編集者、直樹。35歳でバツイチの広告代理店の営業マン、慎一。25歳で未婚の公務員、幸太郎。それぞれが事情を抱えて生きているが、最初は感情移入し辛かったが、読み進むうちに次第に慣れ、それぞれの人物に共感する部分も出てきた。三者三様なのだが、これが現在の男らしさなのだろうか?その辺の描き分けがうまい作品だと思った。自分と照らして共感する生き方ではなかったが、これが現代の男性だと大いに参考になった一冊だった。

2018/12/24

mike

好きだなあ、この話。男は生まれついた時から見えないたてがみがあるらしい。男は強い、仕事ができる、金を稼ぐ。周囲はそれを望むし自分の心の中にも抱えこんでいる。自分に合った道を自分らしく生きようとしても、たてがみはそれを許さない。そんな日々を生きる3人の男の話である。白岩さんの文は優しくて誠実で柔らかく心地良い。描く景色までもが機微を見事に表現している。女の私は垣谷さんの本でいつも溜飲を下げてきた。しかし、男達も悶々と悩みながら懸命に生きているんだなと共感できたし、たてがみなんか捨てて楽になれよと思った。

2023/02/08

やも

めっっっちゃ良かったーーー😭✨男としての役割にとらわれた3人の男達のオムニバス。分かり合えない事を言い訳に自分の主観を大事にする傲慢な人間にならないように。誰かのために、いや、自分のために変化を求めて一歩踏み出す。馬鹿で後悔するような過去があっても、人はいつでも、いくらでも変わることが出来る。自分に自信を持つ事と、自分は間違っているかもしれないと自覚する事、どちらも大切だと教えてくれる。マイナスを0にして再スタートを切るような、照れを捨てて素直になっていく登場人物達が可愛くてかっこいい♡

2023/03/06

感想・レビューをもっと見る