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Matt

Matt

Matt

作家
岩城けい
出版社
集英社
発売日
2018-10-05
ISBN
9784087711646
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Matt / 感想・レビュー

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なゆ

『Masato』では、異言語と異文化に苦しみながらもようやく自分の居場所を見つけて、父とふたりオーストラリアに残ったんだっけ。そんな真人が17歳になりみんなからMattと呼ばれ、彼女もできて順調に馴染んでいたはずだったが…。転入生のMatt.Wの、日本人ということだけで憎悪むきだしの態度に、次第に苦しむように。ましてや父親との関係もサイアク。この表紙の感じだと、2人のMattは最終的には…って思ってたのに、そううまくはいかないのが、リアルかも。歴史が絡む難しさなのか、はたまた素直になれない年頃のせいか。

2018/11/18

モルク

オーストリアに移住して5年経ち17歳になったマットこと安藤真人。名門校に学び友人たちと楽しい日々を送っていたが、もう一人のマットが転校生としてやって来る。祖父から第二次大戦中の日本人の行為を聞いていたマットWは日本人を、そしてマットAを毛嫌いし蔑んだ。そこからマット(A)は自らのアイデンティティーと向き合うようになり人種、血、歴史を考え疎外感をもち悩む。日本に住んでいる限り実感はないが外国に住む(観光客ではなく)とその思いは強いだろう。そう、戦争から何年経過しようがそれが現実なのだ。

2019/02/01

ゆみねこ

12才の時にオーストラリアに残る決断をしたMasatoのその後。Mattとして名門校で学校に馴染み、言語や異文化の壁を乗り越えたかと思ったら。模索する自らのアイデンティティ。人種・歴史・家族、Mattの成長譚。

2018/10/28

Ikutan

『Masato』の続編。あの小学生だったマサトが17歳に。自分で選んだ道だけど、そこには、たくさんの困難が待っていた。異国で暮らすということ。歴史。文化。差別。個人の力では乗り越えられない大きな壁。おまけに、一緒に現地に残った父親がダメダメで全く頼りにならない。17歳でこれは相当キツイ。悩み苦しみながら、それでも逞しく成長していく彼が眩しい。キャンベル先生の言葉が心に響いた。恋愛に悩やんだり友情を深めたり。これはどこの国でも同じですね。一方日本とはまた違う学校生活の様子は興味深かった。

2019/01/10

takaC

やっぱり、お父さんがダメ男だろう。と思った。

2018/11/02

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