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生のみ生のままで 下

生のみ生のままで 下

生のみ生のままで 下

作家
綿矢りさ
出版社
集英社
発売日
2019-06-26
ISBN
9784087711899
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「生のみ生のままで 下」のおすすめレビュー

綿矢りさ、新刊のテーマは“女性同士の恋愛”! 圧倒的な新境地『生のみ生のままで』

『生のみ生のままで』(上・下)(綿矢りさ/集英社)

 友達と恋人の違いとはなにか。気の置けない友人との食事の席で、ときどきテーマとなるネタだ。会う頻度だろうか、キスをするかどうかだろうか。大きな違いは、セックスではないか。いや、でもセックスは、恋人とでなくてもできる。ではいったい、友達と恋人を分けるものとは、なんなのか。

 おそらく恋に落ちたとき、人はそんなことを考えてはいられない。

生(き)のままの酒を口移しで無理やり飲まされて、気づけば自分から飲み干しにいっているような。天然の酩酊が視界を熱く歪ませて呼吸を弾ませる。段々とベッドの上で起きていること以外すべてがどうでも良くなってゆく。

 どこからが恋人かなんてどうでもいい、ただ互いに相手を求め、触れ合った部分から溶けてゆく。その情動こそが恋なのだと思わせる、圧倒的な恋愛小説が誕生した。『生のみ生のままで』(上・下)(綿矢りさ/集英社)だ。

 25歳の夏。逢衣(あい)は、結婚も視野に入れて交際している恋人と出かけたリゾートで、彼の幼馴染とその彼女・彩夏(さいか)に出会う。

 芸能活動をしているという彩夏の…

2019/6/27

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生のみ生のままで 下 / 感想・レビュー

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starbro

上・下巻(このボリュームでは分冊する意味なし)、440頁弱完読しました。現実の同性カップルを取り巻く環境を考えると、綺麗にまとまり過ぎな気がしました。LGBTの増殖や少子化の進行は、人口爆発に対する地球の自浄化作用なのかも知れません。【読メエロ部】

2019/07/17

hiro

ひと昔前ならば、女性同士の恋愛がテーマの小説は、読む前から構えていただろう。しかし、最近はLGBTがテーマのものも多く、それらを読んでいたことと、綿矢さんの読みやすい文章のおかげですらすら読めた。芸能事務所によって引き裂かれた二人は、彩夏の病気によって再会を果たす。彩夏の闘病生活を献身的に支える逢衣だが、彩夏は逢衣にも心を閉ざしていた。元の二人に戻れるようにと応援しながら読んだが、この後のエピソードの一部は、どこかでみたことがあり、LGBTがテーマのものが多くなると、もうひと工夫が必要かもしれない。

2019/07/24

なゆ

意味深に美しい表紙の写真が、上下巻ともに素敵。7年の空白、再会できてもなかなか元のようにはもどれない2人。ふたりの立ち位置が変わってしまった印象。でもある意味彩夏の激しすぎるパワーが抑えられて、バランスが良くなったのかも。堂々としていたい彩夏と、ふたりの生活を守りたい逢衣の、想いは時には入れ替わり、揺れ動く。逢衣の思考がちょっと冷静すぎて、ときめく恋愛小説ではなかったかも。(そういう文章が好きだからいいけどね)でも、映像にしたくなるような、いい終わり方♪

2019/08/29

のりすけ

少しだけ間を開けての下巻。引き裂かれてから7年。彩夏は病の床にいて…と書くと陳腐な恋愛ものに聞こえるけれど、丁寧に描かれる心理描写と逢衣の人生哲学にすっかり夢中になって一気読み。どうか幸せになってほしいと応援しちゃいました。でも逢衣のママ上の気持ちもわかるお年頃。

2020/02/13

うどん

すごく良かったです!逢衣と彩夏、ステキでした✨

2019/09/09

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