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黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様

黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様

黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様

作家
朱川湊人
出版社
集英社
発売日
2015-10-26
ISBN
9784087716276
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黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様 / 感想・レビュー

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starbro

朱川湊人、二作目です。本作は、大正浪漫青春幻想譚という感じでしょうか。竹久夢二、芥川龍之介、樋口一葉等、近代文化を支えた有名人もたくさん登場し、古き良き大正時代の世相が、美しい文章で書き綴られています。もう少し主人公のキャラが濃くても良い気がしますが、これも大正の雰囲気なのかも知れません。

2015/12/10

風眠

どんな時代でも不思議なことはあって、解明できることも、できないことも、確かにそこに在る。分からないものは、分からないままでもいい。そんな不思議がそこに在るのなら、在るという認識でいればいいのだと思う。画家を目指す槇島風波、あの世とこの世を橋渡しする天才画家・穂村江雪華。時は大正、舞台は帝都。幽鬼(おに)、未練者(みれいじゃ)、蒐集家(コレクタア)、妖しく蠢くこの世のものでは無いものたち。風波と雪華、ふたりの青年をとりまく幻想的で神秘的な出来事の数々。大正浪漫という抒情と相まって、切なくも胸に沁みいる物語。

2015/12/28

藤月はな(灯れ松明の火)

久しぶりの薄紅雪華紋様シリーズ。でも前巻の高畠華胥氏の美少年図が気に入っていた私としては表紙にしっくりきません^^;そして遂に関東大震災も起きたり、人を利用しようとして結局、反省もしない人の業も垣間見える苦いテイスト。でもお欣ちゃんのツンデレぶりはやっぱり、可愛いな~。風波さんのお父様は予想していたのと違って、息子に発破を掛けた方が頑張れると知っているだけでなく、選んだ道や意志を尊重していて良いお父様に思えます。しかし、村山槐多こと惣太には史実を知っていたとしてもやはり、悲しいな・・・。

2016/01/03

みかん🍊

シリーズ2弾、蟋蟀館で絵の修業を続ける風波だったが時の流れと共に変化はもたらされる、昼まで起きてこなかった雪花が生活の為に新聞社の挿絵の仕事始め、仕送りで生活していたぼんぼん風波も大正の大災害により家に帰らざるをえなくなる時が、大正時代の景気の良かったこの時代でも貧富の差は激しく食べる為に娘を売る親がいたり、女性は家族に従うのが当り前の時代、それ故に哀しい女性たちがいた。前作の惣多、「みれいじゃ」三郎や西塔も登場、四生とは胎生、卵生、湿生、化生そしてどれにも当て嵌まらない念から実体化する念生である。

2015/11/29

ちはや@灯れ松明の火

時の絵の具を厚く塗り重ねた下に他愛なく語り合ったあの頃の素描が眠っている。聖堂の鐘の音が呼び覚ます遠い面影、追い求めた指先に突き刺さる細い針の痛み。ただ傍に居ることの得難さを未だ知らなかった。闇い水面に沈み藻掻く蜘蛛、古井戸の底に垣間見えた彼岸、雨の夜に蠢く蓬髪の幽鬼。人の手で生み落とされた深淵が広がる。雀蜂の翅音に紛れる懇願、光を忌み彷徨う狼の咆哮、燃え盛るままに尽き果てた精魂。人の手の届かぬ場所を思い知った。夢を食んで生きていた日々の終わり、笑い合ったふたり、掌に溶けてゆく白く儚い風花は涙のように。

2016/01/03

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