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読書は格闘技

読書は格闘技

読書は格闘技

作家
瀧本哲史
出版社
集英社
発売日
2016-04-26
ISBN
9784087716559
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読書は格闘技 / 感想・レビュー

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鉄之助

「教養小説」として『タッチ』が取り上げられ、中島敦の『山月記』がなぜ、教科書に長年採用されているのか?の謎解き、が明かされる。本を読むことは、著者の言っていることが「本当にそうなのか」と疑い自分の考えを作っていく、知的プロセス、だと言う。立ち向かうから「格闘技」。あるテーマで、2冊の本を格闘させる趣向も面白かった。「良書は、旧友に近い」。名言だと心の底からそう思った。若い頃はそれほど仲良しでなかった友が、年月を経てお互いの良さ、奥の深さを感じ取る。そんな楽しみを味わえる本との出会いが、この本でもあった。

2023/02/21

マエダ

テーマ毎に異なるアプローチの本を二冊用いてそれを比較検討するというスタイルが本書である。読書は格闘技という観点から「良書」の定義を書いてあることに賛成できなくてもそれが批判するに値するほど一つの立場として主張、根拠が伴っていれば「良書」であるとのことだが、異なる主張の本を自分の中で考え考察することは読書の醍醐味であるし、なかなか難しくもあるがその方法としてとても参考になる一冊。

2016/05/12

えちぜんや よーた

主張の異なる2冊の本を紹介していく感じ。良書だけど読むのめんどくさそうな本を紹介していくれているから、便利といえば便利。ただ読書は格闘技かと言われればそんな気がしないでもないが、ちょっと違うかなと個人的には思う。どっちかというと読書は囲碁や将棋のように相手の考えを見抜く心理戦かな。

2017/03/23

けんとまん1007

本は比較的、読むほうだと思う。だからこそ、行き着いた一冊のように思う。多少なりとも、述べられている視点はあると考えた。そうそう、そうなんだよなあ~と思いつつも、全てに納得することは稀というか、無い。それは、その時の自分の姿勢・志向・思考などとの関連性があるからだし、それでいいのだと思う。

2021/03/29

なる

概要を教えてもらった段階で「読書と格闘技とはなんぞや?」と純粋に興味があったけれど、実際に読んでみて納得がいった。本に対してただそれを無批判に受け取るのではなく、批判も含め自分なりの意見を持ってアウトプットする。読書感想もその一環かもしれない。解説するにはそれなりの知識に裏付けされた持論を持てなければ説得力に欠けるし、まさにガチンコ勝負で本と向き合う。自分の中にある知識を総動員して解釈をする。前半はビジネス本が中心、後半は小説や児童書に至る。一つ一つの本の感想を述べる時の訓練にもなって味わい深い本だった。

2021/08/03

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