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イノセント

イノセント

イノセント

作家
島本理生
出版社
集英社
発売日
2016-04-26
ISBN
9784087716566
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イノセント / 感想・レビュー

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starbro

島本理生は、新作を中心に読んでいる作家です。本作の舞台設定は、震災後の現代ですが、内容は昭和の香りがプンプンするラヴ・ストーリーでした。次の展開を楽しみながら、380P弱、一気読みです。危うげで薄幸の美女には、男心がそそられるんでしょうネ。私も含め(笑)

2016/05/26

黒瀬 木綿希(ゆうき)

敏腕経営者だが女性関係に難ありの真田。とある罪と病を己の内に抱えるカソリックの神父、如月。まるで正反対の二人が出会ったのはシングルマザーであり、タイトルが表す通り、危険なほど純粋で無垢な比紗也。吹けば消えてしまいそうなほど儚い比紗也も秘密を抱えており、この恋路の行き着く先はどうなるのだろうとハラハラしながら、気が付けば真田へ肩入れし、時間を忘れて読み耽る自分がいました。赦してほしいのか、認めてほしいのか、求めてほしいのか。複雑に入り混じった感情は愛や友情、仲間意識、庇護を超えた極地に辿り着くのだろうか。

2020/05/03

mmts(マミタス)

一番肝心なヒロインこと比紗也ちゃん、全く共感は出来ませんでした。兎に角、あまりに貞操観念が低いために、そんなに同情しませんでした。子どもが居るくせに、不特定多数の男性と関係あったらしい雰囲気ですし。それなのに情緒不安定だし、いちいち真田さんの女性関係に嫉妬するのに、肝心なことは伝えないですし。如月さん、お人好し過ぎますよ。神父だから好き勝手に出来ないけど、あんな赤の他人に人生を捧げないで欲しいですもん。余談ですが、こんな風に中途半端かつお涙頂戴のために、東日本大震災のことを織り混ぜないで欲しいですかね。

2016/07/18

❁かな❁

お気に入りの島本理生さんの作品を読むのは6作目。小さな息子と2人で生活している比紗也の前に対照的な2人の男性が現れ…。読むタイミングが良くなかったのか他の島本さんの作品程は好きになれなくて。それぞれ重い物を抱えているからかも知れませんが恋する気持ち、切なさがあまり描かれていないように思われ、登場人物達の気持ちに寄り添えなかったです。敢えてそんな風に描かれているのかも知れないですが比紗也の切ない想いをもう少し知りたかったなぁ。だけど島本さんの文章は綺麗で読みやすく、やっぱり好き♡ラスト良かったと思います*

2016/11/04

おかむー

純文学からは卒業したんだそうですが…今までの作品て純文学だったの?という疑問もなきにしもあらず。そのせいかどうかこれまでの作品よりは重さと湿度が軽め。『もうすこしです』。島本作品おなじみの隙があるようで肝心な部分ではヒトを受け入れないトラウマ持ちシングルマザーの比紗也を軸として、女と浅くしか関われない真田、闇を抱えた神父・如月が、互いに求め傷ついて救い救われようともがき続ける。紆余曲折を経て結末はうまく収まる感じなのだけれど、どうも全体に“弱い”かな。やはり島本作品はヘヴィさこそが個性だと思うのですよ

2016/05/23

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