黄色い夜
黄色い夜 / 感想・レビュー
starbro
宮内 悠介は、新作中心に読んでいる作家です。 著者の新境地でしょうか、ギャンブラー・ファンタジーでした。 内容も薄さも芥川賞候補っぽい作品です。 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-771720-4
2020/08/06
みどどどーーーん(みどり虫)
なんだろ…なんか帯に書いてあるのと違う…。帯の文章に反して、熱より冷、動より静を感じた。それでも雰囲気に呑まれたのか、本が薄いからという変な安心感からなのか、無事読了。そして読み終えると、もっと読んでいたかった気もしてる。嫌いじゃない。なのに、よくわからないレビューなのは、私がこの本の伝えたいものを理解しきれなかったからです……。「がんばろう」わたし。
2020/09/04
keroppi
綾辻行人さんとの対談で、宮内さんは、9.11以降半年ほど南アジアを放浪し、プロ麻雀試験を受け、プログラマーになったと語っていた。この作品には、その宮内さんの経歴が全てぶち込まれているようだ。綾辻さんも「格好いい」と言っていた宮内さんの言葉や文法が遺憾なく発揮されている。ストーリーより、そこに浸っていたという感じだ。そう言えば対談の後書きでは、綾辻さんの小説が原体験であり、「長編のミステリ作品」の実現を目指しているとも書いていた。宮内さんの「長編のミステリ作品」読んでみたいなぁ。
2020/10/19
ずっきーーーん
この帯の惹句じゃギャンブルエンタメだと思うじゃない。『スペース金融道』のイメージで読みだしたら全然違った。ジャンル分け不可能。砂漠のカジノタワーが舞台なのに、ひやりと乾いた空気が漂う。ギャンブルに散りばめた、旅と国、民族、宗教、言語。登場人物たちが交わす会話もとても楽しい。ストーリーを楽しむ作品じゃなかったけれど、読み心地がいい。そしてラストの余韻に浸る。
2020/08/18
ゆはず
塔の形をした九龍城。というような、上へ行くほど掛け金の上がるカジノである塔と砂漠で構成されたE国。最上階で国王に勝てば国を乗っ取ることができる。良い設定じゃないか、と読み始めたが、如何せん浅くて軽い。どの部分ももう少し深掘りできそうなだけに、残念。ただ、著者、全く存じ上げなかったが、作品群にはかなり興味を抱いたので、重い話を探してゆきたいかと。
2021/01/17
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