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僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回

僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回

僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回

作家
森田真生
出版社
集英社
発売日
2021-09-24
ISBN
9784087717570
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僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回 / 感想・レビュー

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キジネコ

私達は周回する永遠の螺旋の中で生かされている。人が時間という計測可能な単位の中に一瞬咲いた仇花でなくなるために存在する意味について、あらゆるものの尊厳について考えよう。「人がいるから美しい地球という星がダメになる」その事に多くの人が既に気づいて居る筈なのに、私達は違う役割を演じ続けてきた事の後悔を後回しにした。さて…と若き智は洛北の庭から心地よく提言します。何をしたか?しなかったか?何を始めるべきなのか?コロナと温暖化と失われ続ける多様性。隔離された無菌室で生きたがる人という尊大な問題児への柔らかな提言。

2021/12/20

香菜子(かなこ・Kanako)

僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回。森田 真生先生の著書。難解だけれどわかりやすいお話ができる独立研究者森田先生のような人こそ本当に頭が良い人なのだと思います。独立研究者森田先生は数学をテーマにした作品が多くて数学の専門家だけれど気候変動や自然環境についても知識見識が豊富で気候変動や自然環境の研究者としても一流になれたのではと思うくらい。独立研究者森田先生が今後は気候変動や自然環境をテーマにした作品を書かれるのかもしれないと妄想。独立研究者森田先生の凄さに気付かされる一冊です。

2023/12/28

Roko

健常者にとっては問題ない状況でも、どこかに障害を持っている人にとっては不自由なことがたくさんあります。地震でエレベーターが止まった時、健常者は階段で逃げられるけれど、車椅子の人は自力では逃げられません。目が見えない人のことを考えたら、点字ブロックの上に物を置くなんてできないし、ベビーカーを押している人がいたら閉まりかけたドアを押さえようとするはずですが、そういう想像力がない人が世の中にはいるのです。想像力というのはとても大切なものなのに、記憶力ばかりが求められる世の中を、変えていかなければいけないのです。

2022/02/20

ほし

独立研究者の森田真生さんが、コロナ禍の中で移り変わっていく自らの思考の変遷を描いた一冊。森田さんはこれまで数学に関わる本を執筆されていましたが、この本では自然や農業、生命といった話題が中心となります。奪っていることを知るのではなく、与えられていることを感じること。自然に愛されているという感覚を持つこと。主体の強さという幻想を捨て、弱さに根差した思考をすること…。コロナ禍の中で、自然に対して改めて考え、感じた人は少なくないと思います。自分もその一人ですが、この本を通じて更に考えを深めることができました。

2021/10/25

くろうさぎ

職場の方からの借り本。このご時世、不安に押しつぶされそうになって自分さえ持て余してしまいそうになるのに、子育てをしている人たちは本当に大変だと思う。でも、今まで経験したことのない日常を手さぐりで進む時、この本の中の父と子のやりとりに、ふと安堵感を覚えるのではないだろうか?人間だけが生きているのではなく、自然と共に生きる…それこそが本来の「生きる」ということなのだから。

2022/12/28

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