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リバー

リバー

リバー

作家
奥田英朗
出版社
集英社
発売日
2022-09-26
ISBN
9784087718058
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「リバー」のおすすめレビュー

10年前の連続殺人と酷似した手口の殺人事件が発生――捜査に進展をもたらす“厄介者”からの情報…『罪の轍』著者の圧巻犯罪小説!

『リバー』(奥田英朗/集英社)

 暑すぎた夏も去って、いよいよ秋。秋といえば食欲にスポーツに…そしてダ・ヴィンチWeb的なおすすめはもちろん「読書の秋」だ。過ごしやすくなってくる秋の夜長は、どっぷりミステリにはまりたい! そんな気持ちにばっちり応えてくれる「骨太」な1冊が登場した。

 直木賞作家・奥田英朗さんの新刊『リバー』(集英社)は、600ページ超えとボリューミーだが(つまり外観からして太い)、緊迫感のある展開にぐいぐい引き込まれ、気がつけば一気読み必至。ミステリ&サスペンスのスリリングな味わいを堪能できる「贅沢時間」を約束してくれる。なお奥田英朗さんといえば、そのバラエティ豊かな作品群でも知られているが、本作はTVドラマにもなった『オリンピックの身代金』(講談社文庫)や『罪の轍』(新潮社)などと並ぶ圧巻の犯罪小説系。そのラインの奥田作品が好きな方には待望の1冊でもあるだろう。

 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で、相次いで女性の死体が発見された。全裸でうつ伏せ、両手は後ろで縛られ絞殺された死体の状況と手口は、10年前に桐生市と足…

2022/9/27

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リバー / 感想・レビュー

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starbro

奥田 英朗は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、骨太の犯罪群像劇、600頁超の大著ではありますが、快調に飛ばしました。しかしながら、こんな肩透かしの結末で良いのでしょうか❓ このレビューは、森高千里 『渡良瀬橋』を聴きながら、書きました(笑)♪ https://www.youtube.com/watch?v=hYUrBTYuhAQ https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/river/

2022/10/28

パトラッシュ

犯罪小説とは犯人と捜査陣だけのドラマではない。犠牲者の遺族と取材する記者、容疑者や被害者の友人知人や思いがけず巻き込まれた者、容疑者を人殺しに走らせた背景も重要な要素だ。渡良瀬川河川敷で起きた連続女性殺害事件を追う刑事だけでなく、否応なく思い起こされた十年前の未解決殺人が重なって周囲の関係者は翻弄され、追い詰められ暴走するなど人の弱さ愚かさを露呈していく。しかも殺された女性にも非情な眼差しが注がれ、完全な解決で終わらず犯行動機を匂わせるにとどめるなど、単純な善悪で判断できない心の闇や情念こそが主眼なのだ。

2022/10/27

青乃108号

この所、ずっと不規則勤務で連勤だったので毎日少しずつしか読めず、全然終わらないし本はメッチャ重いし、他に読みたい本もあるのにでももうここまで読んだらやめれんし。やっと。やっと終わった。物語はまあ群像劇で、警察側の人間は多すぎて誰が誰やらだったけれども、容疑者3名。それぞれの女。被害者の父親。新聞記者。退職したのに何故か駆り出された警察OB。それぞれの書き分けはきちんとできてたし見せ場もちゃんと用意されてたし面白かったよ。裁判は長引きそうだけども物語的には決着付けられてたし。それにしてもちょっと長過ぎたな。

2023/11/10

うっちー

さすが、直木賞作家の作品。重すぎて、筋肉痛になりました

2022/11/16

まちゃ

分厚さに違わぬ圧巻の読み応え。面白かったです。渡良瀬川流域の群馬県桐生市と栃木県足利市で起こった女性連続殺人事件。群馬県警と栃木県警の捜査員の捜査、それに絡む新聞社の若手女性記者と一風変わった犯罪心理学者。そして、容疑者として浮上した特徴の全く異なる3人の男たち。中盤あたりで犯人の見当はつくのですが、その後の展開も飽きずに、最後はそう来たか。奥田さん凄い!圧巻の犯罪小説、堪能しました。読了後は目がショボショボ。

2022/12/04

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