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青少年のための小説入門

青少年のための小説入門

青少年のための小説入門

作家
久保寺健彦
出版社
集英社
発売日
2018-08-24
ISBN
9784087754421
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「青少年のための小説入門」のおすすめレビュー

もうひとつの『バクマン。』!? 不良青年といじめられっ子が小説界に殴りこみ!?  熱い友情と挫折を描く青春小説

『青少年のための小説入門』(久保寺健彦/集英社)※装丁は、『バクマン。』の小畑健による描き下ろし

『青少年のための小説入門』(集英社)――と聞けば、「小説の執筆や読解のためのハウツー本かな」と思う人も多いかもしれない。しかし、本作は、『みなさん、さようなら』などの話題作を手掛けてきた青春小説の名手・久保寺健彦の新刊で、れっきとした“小説”作品。小説を読み、小説を書くことをテーマにした青春小説なのだ。

 物語はある小説家のもとに出版社経由で一通の葉書が届くところから始まる。葉書に書かれた文字は何度もなぞり直されていて、異様に汚くアンバランス。葉書の裏にはそんな字で大きく「インチキじゃなかったぜ」とだけ書かれてあった。葉書の送り主は田口登。20年以上も昔、その小説家の創作上の相棒だった男だ。小説家は登との日々を振り返る――。

 中学受験に失敗して区立のマンモス校に通っている中学2年生の入江一真は、不良生徒に目をつけられて地元の駄菓子屋「たぐち」での万引きを強要される。この駄菓子屋では店主のおばあさんが病気で体を壊して以来、その孫と思しき若い男が店番をするよ…

2018/8/24

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青少年のための小説入門 / 感想・レビュー

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sea&pink(しーぴん)

駄菓子屋での万引きを強要された中学生の一真は、ヤクザにして店番の登に捕まる。文字の読み書きができない障害を持つ登は一真に毎日小説の朗読を命じ…。障害ゆえに小説を読めず物語を希求してきた登が、小説と出会ったときの驚きと感動が新鮮。たくさんの小説に触れるうち、登はそれらを換骨奪胎して物語を生み出し、一真がそれを文章に書くという形で小説にし、ついに二人一組で小説家デビュー!時の人となるが…。冒頭でその後が提示されているので、不穏さが付きまとう。小説を生み出す苦しみと、小説にしか表現できない大きな可能性を感じた。

2018/09/12

ででんでん

今までも、そしてこれからも、小説が傍らにない生活は考えられない‼と思っていて、おもしろい作品を読むたびに、どうやったらこんな物語世界が創れるのか…と改めて何度も思う。その謎の一端に触れさせてくれる本だった。おもしろかった❗ただの虚構が、誰かの世界を一変させ、いま・ここで生きるささやかな力になる。その力の源にきっと小説のルーツがある…と一真は思う。その通りだと思う。デイスレクシアの登が、一馬の物語の朗読を絶賛する場面…きっと登は自分で活字を追っていくような感覚で朗読を聴いているのだろう。切なさも満載だった。

2018/10/07

machi☺︎︎゛

初読み作家さんだったけど読み終わりたくなくてまだまだ続きを読みたかった。読み書きの出来ない障害、ディスレクシアの田口登。少し気の弱いところがある中学生、一真。万引き事件をきっかけに一真は登に脅され登の朗読役にさせられる。いろいろな名作を読みながら2人は小説に魅了され小説家を目指すことに。小説家と担当さんのやり取りもへぇー、こんな感じなのか。と勉強になったし色んな作家さんの名作も少しずつ引用されていて読んでみたくなった。お仕事、人情、恋愛、知識、人生など様々なテーマが詰まって面白かった。

2020/11/03

うどん

初よみ作家さんです。すごく勉強になりました。小説って奥が深いです!

2018/09/16

はる

予想以上に面白かったです。タイトルや表紙のイメージとは違い、読み応えのある、しっかりとした青春物語。登場人物も魅力的です。まるで自分も一緒になって小説を組み立てていくようで楽しい。切なくも穏やかなラストも良かったです。主人公ふたりが実在の様々な小説を研究するのだけれど、自分も読解力・文章力が試されているようで真剣に読んでしまいました。ただ、裏表紙のかすみの絵は自分のイメージと違いすぎて、ちょっと違和感。

2018/12/12

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