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美麗島紀行

美麗島紀行

美麗島紀行

作家
乃南アサ
出版社
集英社
発売日
2015-11-26
ISBN
9784087815832
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美麗島紀行 / 感想・レビュー

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hiro

今日の朝刊一面トップは「台湾総統に蔡英文氏 8年ぶり民進党政権」だったが、この本を読んでいなければ、多分読み飛ばしていただろう。一度台北に行ったことがあり、この『美麗島紀行』で、台北以外の台湾の街を知りたいと思って読んだ。しかし、この本はただの紀行文集ではなかった。決して避けられない日本の植民地時代のことはもちろん、戦後のこと、風土・民族・歴史・言語・文字・習慣・産業・食べ物・選挙など、今の台湾のことを一冊で知ることができる本だった。読み終え、親日的なお隣の台湾のことをもっと知らなければならないと思った。

2016/01/17

starbro

乃南アサは小説中心に読んでいる作家です。本作は有名作家の台湾旅行記かと思って、気軽に読み始めたのですが、全く異なる内容でした。日本と同じ島国ながら、多民族と大陸からの距離で、常に大国に翻弄、侵略されてきた国、台湾の近代史を振り返りながらの紀行です。中国、韓国以上に日本人に知られていない歴史。美麗島というネーミングが物悲しさを誘います。この本を読んでから、直木賞受賞作「流」を読んでいたら印象が変わっていたかも知れません。台湾からの東日本大震災の多額の義援金(人口当たりでは世界一)には大変感謝いたします。

2015/12/30

のぶ

タイトルに”紀行”の文字があり確かに台湾の旅行記ではあるものの、それ以上に日本との歴史等の関係をとても真剣に書いている、深い内容のルポルタージュだった。自分は台湾に行った事はないが、旅に出で観光地を能天気に廻るのも良いが、この地は事前に歴史、文化を勉強して行くべきところだろう。その意味ではこの本は良い教科書になるのではないか?。自分も知らなかった東日本大震災の際の台湾の支援の厚さについても記されているが、他にも知るべきところの多い国だと思った。

2016/02/03

ぶんこ

乃南さんの台湾紀行とは珍しいと思って読んでみたのですが、思っていたのとは違っていました。紀行というよりは論文のような調査本?台湾に行くと、日本人に対する親しみを表してくださる人々に驚かされます。日本語で話しかけてくる方々も多い。一度行くと病みつきになる台湾。私も旅行後に色々と調べたので、乃南さんの台湾愛に共感しました。殆ど知っている事だったこともあり、かなり斜め読み。物凄い調査力には脱帽。文体と内容がもう少しくだけていたらと残念な気持ちです。

2018/06/06

しーちゃん

「地の果てから」で北海道開拓団を描き、「水曜日の凱歌」で女から見た戦争を描いた乃南氏。単なる台湾の旅行記かと思いきや、かつて日本だった台湾の彼女なりの想いが込められた歴史小説だった。日本軍に絶望し、それでも日本を愛してやまない台湾の人々。東日本大震災時の義援金がアメリカに継ぐ2位、その金額30億には仰天した。ひとつの村を命がけで守った日本の軍人。彼の若さにまた胸が締め付けられる。いつか台湾が舞台の小説を書いていただきたいなぁ。

2016/02/03

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