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開高健のパリ

開高健のパリ

開高健のパリ

作家
開高健
モーリス・ユトリロ
角田光代
山下郁夫
出版社
集英社
発売日
2019-09-05
ISBN
9784087816778
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開高健のパリ / 感想・レビュー

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mint☆

開高健さん実は初読み。表紙が素敵で夫の本棚より拝借。1961年の「現代美術15ユトリロ」収録の文章とユトリロの絵に、パリにふれたエッセイと写真を加え再編集したものだそう。開高健のユトリロ美術論でもありパリ滞在記、パリ理論?のようなものでもある。面白い部分もあったが、普段読み慣れないせいかよくわからない部分も。ユトリロの絵を眺めたり角田光代さんの解説を読んでそういうことなのかと納得したり。有名な著作もたくさんあるので機会があれば読んでみたい。

2020/05/28

アキ

「若き日に旅をせずば、老いての日に何をか語る」30代の開高健の書いたパリにまつわる散文の文章力と教養に圧倒される。ユトリロの絵に開高のコメントも独創的。カルチェラタンのキャフェやノートルダム寺院の重厚な姿、モンマルトルの丘の建物の白い壁とラパン・アジール。大江健三郎と共にサルトルに邂逅した1961年のパリの緊迫した空気が「声の狩人・ごぞんじのようにパリには」で感じられる。

2019/10/29

DEE

ユトリロの絵と開高自身の解説を散りばめながら、開高健が憧れ、そして何度も足を運んだパリの風景を生き生きと描写した文章たち。彼の作品に旅と食と酒はなくてはならない。そしてパリにはその全てがあったのだろう。 自分はパリには行ったことがないので想像するしかないのだけど、これらの文章を読むと、今とはまた違った美しさと猥雑さが入り混じった魅力的な場所だったことが伝わってくる。この絵も自分の好みでもある。

2019/09/28

ハチ

自分の見たパリをグンと飛び越えて、いや飲み込んで、埃と酸という時間の堆積・侵食でいったんモノクロームにされ、そこから底光りするような強い文章に思わず背筋を伸ばした。ユトリロの絵画がさらにどっしりと心に沈殿してくる。苦いコーヒーに合う☕️渋い一冊に出会えた。人が嫌いで嫌いでたまらなくて、遠心力で文章あるいは絵画をえがいた2人のパリをしっかりと見せつけてられる。

2019/09/18

さえきかずひこ

みすず書房から1961年に出版された『現代美術15 ユトリロ』に著者がパリについて書いたエッセイをくわえて再編集したもの。開高の実存主義的かつポエジーの溢れる文章が楽しめる。ユトリロの画の評はあまりにも思い入れが強いせいか読んでいると鼻白むものも多かったが、彼の白の時代の作品には気に入ったものもあった(とくにP.31-32に掲げられている「村の白い教会」は良い)。サルトルには面会できないが、アルジェリア独立闘争のデモに勢いで大江健三郎と加わる「ごぞんじのようにパリには……」という巻末の随筆がとくに面白い。

2020/02/17

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