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遺言未満、

遺言未満、

遺言未満、

作家
椎名誠
出版社
集英社
発売日
2020-12-16
ISBN
9784087816938
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遺言未満、 / 感想・レビュー

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starbro

久々の椎名 誠です。死や葬儀に纏わるエッセイ、著者も70代半ばなんですね。私も無宗教・無神論者なので、著者に共感出来る内容が多かったです。世界の地理、宗教、文化で葬儀にこんなに違いがあるのは不思議が感じがします。私が死んだら、ルーツの信濃川もしくは日本海に散骨してもらうのが好いかも知れません。 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-781693-8

2021/01/16

TakaUP48

「人間は自分はいつか死ぬ、ということを知っているが、その他の生物は知らない」。今回も、色々な葬儀の話が書かれている。大阪の一心寺の人骨で作られる仏像の”お骨佛”には驚いた。イタリアの骸骨寺もあるが、こちらの方が手が込んでいる。映画「四万十」から人の生死も自然の消長も一緒を感じる。団塊の世代の死亡適齢期から、2030年問題が…。最近の「喪中につき~」葉書では、故人の年齢がほとんど90代。葬儀の見本市で、仏衣を着たマネキンがズラッと並んで立っているのにはビックリ!やがて、遺影も3D で立体的になるという。

2021/11/10

つちのこ

シーナさんも76才。講演会に何度も足を運ぶくらいのずっと昔からのファンなので、著者が世界各地を駆け回り、エネルギッシュに活動していた頃が懐かしい。いかに頑健な著者にも老いは確実にやってきたようだ。本書に綴られたのは著者の死生観よりもどちらかというと世界各地の葬送の実態に頁数を割き、漠然とした死への思いから海への散骨といった【理想の最期】を語っている。前著『ぼくがいま、死について思うこと』と併読してみて、誰もが経験するであろう死に向き合うことへの覚悟を、ほんの少しだが読み取れた気がした。

2022/05/31

ぽてち

シーナさん、もう76歳ですか! なによりもまずそのことに愕然とした。でもまあ、ぼくが夢中になって読んだのは30年以上も昔のことだから当然といえば当然なんだが……。ぼくもおっさんになったし(笑)。本書はそのシーナさんが死や葬儀について考えた本。本や映画をネタに考察したり、自身の体験から披露したりと切り口はいろいろだ。体験談は著作やTV番組などを思い出して懐かしく感じた。

2021/06/10

pirokichi

世界の葬送や死についてのエッセイ。火葬、土葬、風葬、樹上葬、ミイラ葬、水葬、鳥葬、舟葬、樹木葬…その国の風土、気象、伝承、更に宗教や死生観から、こんなに数多の葬送の方法があるとは。また同じ鳥葬でもチベット仏教では魂を抜いた骸を空腹の鳥獣にお布施として与えているのに対し、ゾロアスター教はあくまでも不浄のものをこの世で最も下賤の生き物に始末させるという考えであることなど、知らないことばかりで驚きながら読み進めた。本書を読み、凝り固まっていた頭が揉みほぐされた気がする。それにしても椎名さん、76歳なのか。

2021/05/09

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