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本当は偉大だった 嫌われ者リーダー論

本当は偉大だった 嫌われ者リーダー論

本当は偉大だった 嫌われ者リーダー論

作家
鹿島茂
出版社
集英社
発売日
2019-12-13
ISBN
9784087860771
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本当は偉大だった 嫌われ者リーダー論 / 感想・レビュー

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trazom

時代背景の詳述も見事で、とても読み応えのあるいい本だ。何より、選ばれた5人の人選が絶妙:ド・ゴール、オスマン、リシュリュー、蒋経国、徳川慶喜。確かに、人間的には、誰一人として友人になりたい人はいない。また、彼らの信念が、本当に公益のためなのか、単なる私利私欲なのか、その区別も難しい。ただ、ポピュリズム蔓延の現代社会から見ると、嫌われることを厭わずに行動する政治家の姿は、とても逞しい。嫌われ者を偉人として再評価するのが「歴史」だとすると、果たして日本の歴史が、徳川慶喜を評価できているのかという疑問は残る。

2020/02/18

ガットウ

★★★3.6点。『リーダー論』と言うより『リーダー伝』という感じでしたが、鹿島茂さんらしい軽妙な文章で楽しく読めました。

2020/02/05

パトラッシュ

悪と知って悪を行う政治こそ高度な政治という。誰からも嫌われて立場を弱くしかねない悪の政治をあえて執った5人を取り上げて、政治家のあるべき姿を追求する。彼らはいずれも困難な時期に祖国のためと信じて独断専行し、あるいは自ら汚名をかぶったが、その未来を見通した先見の明を後世に讃えられた。来年のことも考えない民衆に選ばれた政治家が近視眼的になり悪の政治など考えられなくなるのは民主主義国の宿命だが、今回のパンデミックのような動乱期を迎えた日本に国の未来のために悪の政治を行える政治家が出てくるのを期待するのは無理か。

2020/05/29

GOTI

☆☆帯には「いつか歴史が、正しさを証明してくれる!!たとえどんなに嫌われても、信念を貫いた5人の嫌われ者リーダーたちの物語。」とある。シャルル・ドゴール、ジョルジュ=ウージェーヌ・オスマン、リシュリュー、蒋経国、徳川慶喜について論じているが、多少なりとも知識のあるのは徳川慶喜くらいでドゴールは”ジャッカル”に命を狙われた仏大統領だったことくらい、リシュリューは名前だけ、そしあとの二人は名前すら知らなかった。面白かったのは徳川慶喜くらい。彼ほど毀誉褒貶相半ばする人物もいないでしょうね。

2020/04/14

ふろんた

★★★★

2020/03/24

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