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分断した世界 逆転するグローバリズムの行方

分断した世界 逆転するグローバリズムの行方

分断した世界 逆転するグローバリズムの行方

作家
高城剛
出版社
集英社
発売日
2018-04-26
ISBN
9784087860962
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「分断した世界 逆転するグローバリズムの行方」のおすすめレビュー

この本には、これから日本で起こることが書かれている!? 壁で分断されていく世界の真実

『分断した世界』(高城剛/集英社)

 スマホやPCを通して、どこからでも情報にアクセスできる時代。いまや、世界は一つであり、世界のたいていのニュースは手元で知ることができる――。私たちはふだん、そんなふうに思いがちだ。

 たとえば、イギリスがEU離脱を決断したというブレグジットのニュース。報道記事の見出しをざっと読んで、現在のイギリス経済や急増する移民の問題が原因、となんとなくわかったつもりになっている人も多いだろう。だがその真相を理解するには、第二次世界大戦にまでさかのぼるEUの成り立ちや、さらに古く、中世から続くイギリスの階級社会といった背景まで知る必要があるという。

 だがそれを理解したところで、実際に世界で起こっている出来事や背景について深いレベルで、さらには現地の肌感覚も含めて知ることはとても難しい。私たちが漠然と把握している世界の姿とは、はたして本当のものだろうか? ある面だけを切り取って、すべて理解したつもりになってはいないだろうか?

 すぐれた本や適切な解説は、私たちの視点を大きく引き上げ、俯瞰することによって全体像の立体的な把握を可能…

2018/5/24

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分断した世界 逆転するグローバリズムの行方 / 感想・レビュー

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hk

「ニューメディアが誕生するたびにバブル崩壊が生じた。新聞の普及はチューリップバブルや南海泡沫バブルを。ラジオは29年のブラックマンデーを。ケーブルテレビは87年の暗黒の木曜日を。ITは投資家層への普及で99年のITバブルを。同じくITは庶民層への普及で08年の住宅ローン担保証券バブルを。それぞれ生成・崩壊させてきた。しかしスマホというニューメディアが普及し、かれこれ10年になろうとしているが、いまのところ新たなバブルが崩壊してはいない。それが不気味である」 冒頭で貴重な知見を得ることが出来た。有り難しだ。

2019/05/14

九曜紋

ベルリンの壁崩壊後、世界は統合に向かう、と誰もが思った。そして起こった経済面でのグローバリゼーションが貧富の差を産み、世界は分断してゆく。現在の米国をみると親トランプ派と反トランプ派の分断があり、移民問題や英国の離脱をめぐるEUの分断がある。国際情勢を巡っては副島隆彦氏や日高義樹氏が主たる情報源だったので、著者である高城剛氏の切り口は私にとっては新鮮だった。

2019/04/27

Kazuo Ebihara

アメリカとヨーロッパに住んだことがある著者が、 自らの肌感覚で欧米の社会・経済・政治論を展開。 過去から今日までの流れを判りやすく解説しています。 元ハイパーメディアクリエーターの高城さん。 只者ではないですね。

2019/08/05

knht

新たな分断が本当に生じてしまうのか?混沌とした世界となってしまうのかもしれない。

2018/06/15

hoven

著者のこれまでの著作と比べると全般的に暗い話が続く。30年前のベルリンの壁崩壊から始まるグローバル社会から、インターネットの普及、さらには世界は分断され始めていという。世界中の話をある時代を区切って語られており、非常に興味深かった。特にイタリアの政治の話は日本ではほとんど耳にしないので参考になる。

2018/06/17

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