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愛じゃないならこれは何

愛じゃないならこれは何

愛じゃないならこれは何

作家
斜線堂有紀
出版社
集英社
発売日
2021-12-03
ISBN
9784087900682
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愛じゃないならこれは何 / 感想・レビュー

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麦ちゃんの下僕

5つのエピソードから成る“恋愛モノ”短編集。まぁそこは斜線堂さんですから、普通の“心ときめく”恋愛ではない訳で…帯の「この恋は、きっと地獄に続いてる。」というフレーズが、まさに言い得て妙だなぁ~と(笑) あの名作(怪作!?)『恋に至る病』同様、主人公達がどんどん泥沼にはまり込んでいく過程の描写が実に秀逸ですね!(←『恋に至る病』ほどダークではありませんので、ご安心を!?)そして斜線堂さんならではの巧みな“言い回し”の数々には、何度もハッとさせられました!“痛々しい純愛”とでも呼ぶべきビターな恋物語をぜひ。

2022/01/09

さてさて

『愛されたかった。いや、愛されたいのだ。今もすごく』五つの個性ある短編が収録されたこの作品。そこには、はじめての”恋愛小説”にチャレンジされた斜線堂有紀さんが見るさまざまな『恋愛』のかたちが描かれていました。なるほど、こういう視点から切り込むのね!と感心するこの作品。『恋愛』現在進行形の人間の思いの強さに圧倒されもするこの作品。“今後も恋愛小説を書き続けたい、自身の主戦場であるミステリというジャンルとのかつてない融合も試みてみたい”と力強く語る斜線堂さんの”野望”がとても楽しみにもなる、そんな作品でした。

2024/01/30

kou

こじらせた恋愛や愛情表現を描いた短編集。タイトルの通り「愛じゃないならこれは何」と問われたら、どの短編も「愛」としか答えられない内容だったと思う(汗)。

2022/02/28

みっちゃん

まるで開き直って読者にぶん投げてくるようなタイトル。出てくる若者たちは名前もその内面も面倒くさい。痛い痛い。そんな複雑で考えすぎる人間が、ひとを好きになるとこうなっちゃうのか。どんどんもつれて、のっぴきならなくなってくる局面。もはや狂気との境界すら曖昧だ。こんな苦しい「愛」は私は御免被りたい。

2022/02/20

nobby

『愛じゃないならこれは何』と問われて思わずつぶやくなら「いや、愛だろ!それ!!」あるいは「こっちが何か聞きたいわ!?」(笑)キュンと胸打たれズシンと痛くてガランと空虚に陥る…推しにカリスマ性に道化を演じた末に罪の意識に溺れる…しまいにゃ何だよ!“ポリアモリー”って!?僕にはとても理解出来ません!そんな訳で作家の本意なのかと想像する③⑤の2篇はほとんど理解出来ず傍観するのみ…②はいろいろ気持ち悪かった…やっぱり自分は①④での健気な恋心を身近に感じながら、徐々に「おいおい…止めとけば…」とツッコめるのがツボ♬

2022/12/24

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