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荒野は群青に染まりて 暁闇編

荒野は群青に染まりて 暁闇編

荒野は群青に染まりて 暁闇編

作家
桑原水菜
Re°
出版社
集英社
発売日
2022-02-04
ISBN
9784087900712
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荒野は群青に染まりて 暁闇編 / 感想・レビュー

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海の仙人

初読みの作家さん。敗戦後、群青は大陸京城からの引揚船で母とはぐれ、直後に何かが海に落下する音を聞く。居合わせた赤城は母の失踪に関わっているのか。疑念を抱きながら生きるために赤城と暮らす群青だが…。全ての過去が明らかになり、未来に踏み出す群青の前途を願わずにはいられない。続編が楽しみ。お薦めです。

2022/04/02

よっち

太平洋戦争敗戦後、大陸からの引揚船で母とはぐれて、直後に何かが海に落下する音を聞いた中学生・阪上群青。その場に居合わせた赤城壮一郎と共に生きてゆく物語。謎の男に「赤城が君の母親を突き落とした」と告げられて、疑惑がぬぐえないまま行く当てもなく、赤城と共に焼野原を生きる群青。近江兄妹と出会った二人が石鹸会社を立ち上げて共に困難に立ち向かう中で育まれたかけがえのない絆があって、明らかになった衝撃の過去、見守ってくれた赤城への複雑な思いも抱きながら、自ら決めた道を進む群青のこれからをまた読んでみたいと思いました。

2022/02/04

ときわ

「焼け野原の東京、上野の地下道の浮浪児、闇市」から、半村良さんの『晴れた空』が思い浮かんだ。当時の人の生きていく熱いエネルギーが伝わってきた。そこに石鹸工場の行方と、群青の母の死のミステリーが加わり、先の展開が気になってページをめくる手が止まらない。《朝は必ずしも希望などではない。今日をどうやって食いつなぐか。それだけをかんがえて、一日一日どうにかやってきた》明けない夜はない、は聞いたことがあるけれど、明けた一日を生きていかなければいけない、を心に留めておこう。

2022/06/01

さとみん

最後の一文を読み終えた後「"暁闇編"ということは続きがあるんだよね!?」と興奮して誰かを問い詰めたくなった。話が中途半端なわけじゃない。さらに個人的にはこの終わり方はものすごく好きなんだけど、でも続きあるでしょ!!!と矛盾する思いを抱えてジタバタしている。まだあの子の夜明けが来ていないし、彼らの今後も気になって仕方ない。

2022/05/04

カーンズ

初読み作家さん。 いわゆる引き揚げ系の話だが暗さより明るさ要素が多く、生きる希望を見つける逞しさがあるストーリーだった。上手く行き過ぎな面もあったが築かれた絆が頼もしい。

2022/03/12

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