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日に流れて橋に行く 7 (愛蔵版コミックス)

日に流れて橋に行く 7 (愛蔵版コミックス)

日に流れて橋に行く 7 (愛蔵版コミックス)

作家
日高ショーコ
出版社
集英社
発売日
2022-07-25
ISBN
9784087920840
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「日に流れて橋に行く 7 (愛蔵版コミックス)」のおすすめレビュー

凋落した老舗呉服店は再建できるのか!? 英国帰りの青年と自信が持てない女性店員たちが奮闘する、明治末期の「百貨店誕生の物語」

『日に流れて橋に行く』1巻(日高ショーコ/集英社)

『日に流れて橋に行く』7巻(日高ショーコ/集英社)

〈服を着る時に大切なことは“自分”を知ること〉。これはマンガ『日に流れて橋に行く』(日高ショーコ/集英社)の4巻にあるセリフだ。〈その装いに見合う自分であれば最高ね 自己満足ってとても大事〉と続く。その心意気を発したのは、日本に住んで20年、横浜で洋品店を営むイネスという女性だ。物語の舞台である明治末期、18歳の卯ノ原時子は、イネスの手で着飾られてドレスをまとった。その時初めて、自分には洋装が似合うのだということを知る。

『日に流れて橋に行く』4巻より

 本作の核ともいえるこの場面で描かれるのは、文化を身にまとうことの美しさだ。洋服は装飾であると同時に実用品である。着物とドレス、そのどちらも生まれた国の文化や社会で求められるものを反映した結果、発展したもの。たまたまその国に生まれたというだけで、個性と文化が合致しないこともあるだろう。であるならば、自分の個性にぴったり合うものを他の場所で探せばいい。そのためには自分が何を欲しているのか、何なら活かせる…

2022/7/25

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舞台は架空の老舗呉服店! 日本橋の呉服店同士の攻防、若き経営者や初の女性店員たちの奮闘…明治末期の活気あふれる『日に流れて橋に行く』《著者・日高ショーコさんインタビュー》

 時は明治末期。経営危機に瀕する日本橋の老舗呉服店「三つ星」を立て直すため、英国帰りの三男・星乃虎三郎(ほしのとらさぶろう)が、謎の男・鷹頭の財力を後ろ盾に奔走するマンガ『日に流れて橋に行く』(日高ショーコ/集英社)。三越と白木屋がモデルとおぼしき日越と黒木屋の隆盛に押されながらも、負けじとくらいつく、どころか常識を覆す発想で、百貨店の在り方を変えていく虎三郎の姿を描いた本作。7巻の刊行を記念して、著者の日高ショーコさんにお話をうかがった。

(取材・文=立花もも)

『日に流れて橋に行く』1巻(日高ショーコ/集英社)

『日に流れて橋に行く』7巻(日高ショーコ/集英社)

――日高さんはBLマンガ『憂鬱な朝』(徳間書店)でも明治時代を舞台に描かれていましたが、今回はなぜ呉服店に焦点をあてようと思われたのですか?

日高ショーコさん(以下、日高) 最初は、10年ほど前に描いた「水玉パズル」というマンガの続編をとお話をいただいたんですが、あまり男女の恋愛モノを描くのに向いていないなあという実感がありまして。違うもので何が描けるだろうと考えていたとき、森鴎外記念館で「…

2022/7/30

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日に流れて橋に行く 7 (愛蔵版コミックス) / 感想・レビュー

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しましまこ

時子さん大活躍、わくわくする~。

2022/07/29

さとみん

虎三郎のやることは面白いが、彼のものの見方も実に面白い。新しい三つ星の姿が見えてきて、虎三郎の見ている未来が周囲に認知されつつある。この高揚感が伝わっていく様子も見ていてワクワクする。作中では固有名詞を変えてあるが、実在の店名を思い浮かべて読めるのもとても楽しい。三つ星に居場所ができた時子は変わりつつあるし、変わらないつるさんのプロ意識も素敵。一方、日越と鷹頭の因縁はこの先の火種になるのか、それとも別の話なのか。まだ気になるが、最初の頃に鷹頭に感じた不穏さは薄れつつある。

2022/07/31

FUU

卯野原さんは、今で言うところのスタイリストのパイオニアになっていくのかな?それにしても絵が美しい。。

2022/07/26

花桃

時子ちゃん生き生きしていて嬉しいです。蔦子さんも魅力的で、モデル姿を早く見たいです。8巻の発売日不明。

2022/08/13

夏月

歴史の上にたつフィクション。帝劇も、移民の話も、ノンフィクションなのだろう。歴史を背負ってどう動かして行くのか。

2022/07/26

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