谷口ジローコレクション13 神々の山嶺 3 (愛蔵版コミックス)
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谷口ジローコレクション13 神々の山嶺 3 (愛蔵版コミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
『谷口ジローコレクション』で再読する『神々の山嶺』。凡庸な作家なら、マロリーのカメラの謎だけで物語を牽引するだろうが、『神々の山嶺』はそのカメラをひとつのきっかけにして、羽生丈二という途方もない人物のドラマを本筋に据える。夢枕獏の、そこが凄さだ。そして読み進めていくと、マロリーのカメラと羽生の生き方が重なってくるのだから、なお凄い。今巻でタイトルの意味が理解できるのだが、その神の存在を意識させるのに、文字で表現される小説はまだ容易かもしれない。(つづく)
2022/08/07
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