ちびしかくちゃん 2 (りぼんマスコットコミックス)
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「ちびしかくちゃん 2 (りぼんマスコットコミックス)」のおすすめレビュー
人の不幸が大好きなだまちゃん、前作よりもちょっと優しい? さくらももこ『ちびしかくちゃん』2巻!
『ちびしかくちゃん』(さくらももこ/集英社)
果たして、先日発売された、さくらももこ先生の『ちびしかくちゃん』(集英社)の第2巻を“ウキウキ”と待ち遠しくしていた読者はどれだけいるのだろうか。私は、買ったはいいものの、第1巻のあの読後感の悪さを思い出して、表紙をめくるのを少し躊躇してしまった。
ちびまる子ちゃん好きは絶対に読むな! さくら本人が描いたパロディ『ちびしかくちゃん』がマジで怖い件
『ちびしかくちゃん』とは、さくらももこ先生の代表作である『ちびまる子ちゃん』のセルフパロディ作品である。主人公のしか子は、丸顔のまる子とは対照的な、四角く角ばった顔。性格も、本編のずる賢さや強かさに欠ける。他のキャラも同様。優しいたまちゃんは、この作品だと「だまちゃん」となって、人の不幸を好む、かなり意地悪なやつなのである。
正直、第1巻を読んだあとは、「しんどいな」と思った。とにかく、救いがないのだ。ドジで気弱なしか子ちゃんが、だまちゃんを始めとしたクラスメイトに理不尽ないいがかりでいじめまがいのことをされ、それを家族が助けるどころか、「お前が悪い」と責め立…
2019/1/1
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『ちびまる子ちゃん』17巻(さくらももこ/集英社) (C)さくらプロダクション
2018年8月に逝去したさくらももこのコミックス『ちびまる子ちゃん』17巻が、12月25日(火)に発売された。また『ちびしかくちゃん』2巻、『COJI-COJI』新装再編版1巻、電子版コミックス「4コマちびまる子ちゃん」1巻も同日発売とあって、ファンの期待が高まっているようだ。
完結となる『ちびまる子ちゃん』17巻には、少女マンガ誌『りぼん』連載時の「まる子、通帳をなくす」「ピラミッドパワーのなぞをさぐる」といったタイトルを収録。第1話のセルフリメイク「おっちゃんのまほうのカード」や、『りぼん』未収録の「まる子、ハワイに憧れる」なども収められた。なお電子版コミックス「4コマちびまる子ちゃん」は、東京新聞などで連載され大人気だった『4コマちびまる子ちゃん』をデジタル再編集。コミックスでは白黒だった4コマが、新たにカラーで収録されている。
(C)MOMOKO SAKURA
『ちびしかくちゃん』は、青年マンガ誌『グランドジャンプ』で連載されていた作品。しか子・だまえ・はら…
2018/12/25
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ちびしかくちゃん 2 (りぼんマスコットコミックス) / 感想・レビュー
青蓮
さくらももこの遺作となりましたね。相変わらずブラック。薄いですが、内容は濃いです。今回はしか子も中々ダーク!
2018/12/29
ぐうぐう
手塚治虫はある時期、『鉄腕アトム』を憎んでいたことがある。アトムの(特にアニメ版が定着させてしまった)勧善懲悪のヒーローという世間のイメージに、手塚自身が苦しんだのが原因だ。アトムはもっと複雑なキャラなのだとの手塚の訴えは、のちの「青騎士の巻」や、さらに「アトムの最後」といったエピソードに歪な形として表現されることになる。では、さくらももこにおける『ちびしかくちゃん』は、本家『ちびまる子ちゃん』を憎んだ結果、生まれたのだろうか。それは違う。憎しみからではなく、逆に愛しているがゆえの産物だ。(つづく)
2018/12/28
どあら
妹から借りて読了。だまちゃんや他のキャラクターの悪の強さにやられました~(^_^;)
2019/01/08
のん
娘の購入本。さくらももこによるセルフパロディ。1巻に続き、だまちゃん(たまちゃん)や他のお友達が自由すぎる。まだまだ続いたであろう「ちびしかくちゃん」遺作となり残念です。背表紙のしか子が可愛い。やっぱり私は「ちびまる子ちゃん」の世界観が好みです。
2019/01/03
Kana
相変わらずだまちゃんが酷くてびっくりする。怒っているところはちびまる子ちゃんのたまちゃんとかなりかけ離れていて。今回も夢中で読んでしまった。しか子は可愛い。でも名字がざくろとは(笑)。
2018/12/29
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