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晴れゆく空 (ヤングジャンプコミックス)

晴れゆく空 (ヤングジャンプコミックス)

晴れゆく空 (ヤングジャンプコミックス)

作家
谷口ジロー
出版社
集英社
発売日
2005-12-19
ISBN
9784088770086
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晴れゆく空 (ヤングジャンプコミックス) / 感想・レビュー

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阿部義彦

ヤングジャンプに連載されたものです。身体がそのままで意識が入れ替わってしまう物語は昔から沢山作られてきました、代表作は『俺があいつであいつが俺で』やそれを映画化した『転校生』なんかが直ぐに思い浮かびます、あと大島弓子の漫画などですね。ここでは交通事故の加害者と被害者の意識が、加害者がその後亡くなり、意識不明だった被害者の少年の頭の中に乗り移り、少年は記憶を失い加害者のおっさんの意識を持ったまま回復します。だがやがて本来の少年の意識も戻り、二重人格のままお互いの悔いを晴らそうとします。二つの家族の物語。

2023/10/26

南註亭

発表誌を多少意識した画風ですが、内容的にはシビアなテーマでもあります。事故によって1つの肉体に2つの精神が同居する。肉体は高校生でありながら心は30代の男性。魂と魄の分離ということです。これはこれでとてもおもしろい設定ですが、本筋は「家族との絆」にあります。「地下鉄に乗って」や「リターン」を読んで良かったと思うひとにはぜひ読んでいただきたい1冊です。 オススメ度 ☆☆☆☆☆ 5つです。

2005/12/20

南註亭

久しぶりに数度目の再読。じつはこの作品、谷口ジローさんならではの、ハードボイルドでもあったりします。

2012/04/18

鳴蝉

谷口ジローさんの漫画は、読み終わった後に心に残るものがあります。しみじみと物語の余韻にひたれて、読んだ!という満足感があります。昔、読んだ時には感じなかったことを、今読んでみると分かる気持ちの変化は、大人になった(それだけ自分の経験が増えた)ということかなと思います。

2010/08/03

根木畑

再読。交通事故を起こしたお互いの身体と精神が入れ替わる(正確にはひとりの身体にふたりの魂が宿るというもの)という、フィクションではよくあるストーリーだが、この作品の場合、それは手段であり目的ではない。テーマは家族であり、死にゆく者がどうやったら心を残さぬようにできるかというもの。いやあこれ、以前読んだときは独身時代だったんだけど、結婚して子供もできた今読むとかなりヤバいです。涙腺崩壊しっぱなし! 入れ替わりネタっていう荒唐無稽なテーマを作者ならではのリアリズムを持って描写されていうところも読みどころです。

2011/12/30

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