KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

少年のアビス 2 (ヤングジャンプコミックス)

少年のアビス 2 (ヤングジャンプコミックス)

少年のアビス 2 (ヤングジャンプコミックス)

作家
峰浪りょう
出版社
集英社
発売日
2020-09-18
ISBN
9784088916675
amazonで購入する Kindle版を購入する

「少年のアビス 2 (ヤングジャンプコミックス)」のおすすめレビュー

大好きなアイドルが目の前に現れ、心中に誘われる…『少年のアビス』で描かれる地方の闇と青春ストーリー

『少年のアビス』(峰浪りょう/集英社)

 身動きのとれない日常のなかに高校生・黒瀬令児はいた。絶望すらできない彼に火を着けたのはアイドル、青江ナギ。「心中しようか?」そんなことを言う彼女と令児は結ばれる。出会った日のその夜に。

 エロティックな青春サスペンスストーリー『少年のアビス』(峰浪りょう/集英社)はこうして始まる。

 本作では未来のみえない人間たちの弱さが徹底的に描かれていく。

黒瀬令児は町にとらわれ誰かに救ってほしかった

 令児は、何もない田舎町から逃げられない人たちに閉じ込められていた。

 高校2年生の進路相談。担任の由里は進学をすすめるが、普通に考えてそれは不可能だった。家族がいるからだ。認知症の祖母、心を病み引きこもって部屋で暴れ続ける兄、そしてたったひとりで働き彼らを支える母親…。彼女はこうつぶやく。

あたし令くんがいなかったら死んでるわ…

 彼らを残してどこかに“いくことはできない”から“この町にこのままでいる”しかない。将来も母を楽にする以外の選択肢は、ない。

 数少ない楽しみは、幼なじみのチャコこと朔子(さくこ)がすすめてくれたアイドルグル…

2021/3/27

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

少年のアビス 2 (ヤングジャンプコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ℳℯ

★★★★☆ 前情報から柴ちゃんがヤバいということは知っていたがこれほどとは思わず…。これからもっと堕ちていくんだろうなと考えると興奮…ではなくこの物語や主人公にどのような影響を与えるのだろうかと気になってしょうがない。そしてある人物によって徐々に侵食されていく幼馴染のチャコ。ここまで一人一人の闇を丁寧に描ける作者さんは貴重。続きもどんどん読んで行こう。

2021/09/03

斎木

ナギとの心中を止められて柴田に保護される令児。柴田が最初色気のない地味な下着着ているのに翌日令児の前で脱ぐときにはレースの下着着てるのがうわ…てなるし学校で過ごして買い物して帰ってくる過程で自分の真っ黒なところを自覚してしまったんだろうなと思うと柴田はもうどこにも行けないのに改めて自覚するのは苦痛でしかなさそう。チャコはチャコで明らかにやばいと本人も言っている似非森に自分から関わっていくし大丈夫なのか……。街を出ると決意する令児に過去の罪の存在を匂わせる玄。令児を街に縛り付けたい理由と関係があるんだろうか

2022/12/22

chiffon

田舎特有なおせっかいというか、過干渉というか、嫌な感じが伝わる感じでした。狭い中の人同士の関係が、より複雑になってきて、今後はどうなっていくのかなーと思います。先生もそうだけど、玄が思ってた人物像と違って、これからどう令児とどう関わっていくか楽しみですー。

2021/06/01

帯長襷

え。救いがないんだけど!(その2)想像以上に鬱展開…の先をいく先生参戦の鬱展開。

2024/04/13

チューリップ

令児この数日間で劇的に色んな事が起こっているしそれなのに救いは今の所何もなくて読んでいてしんどくなるのに展開は気になってしまう。基本的に出てくる人みんなどこか病んでいて危ないなあと感じる。令児が精神的に休める場所がなくて本当にしんどそう。玄は令児に向ける感情が何なのかが気になる。1巻の頃はいじめみたいな感じなのかと思ったけどそれだけじゃないようにも今回思えたし。

2021/06/30

感想・レビューをもっと見る