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少年のアビス 3 (ヤングジャンプコミックス)

少年のアビス 3 (ヤングジャンプコミックス)

少年のアビス 3 (ヤングジャンプコミックス)

作家
峰浪りょう
出版社
集英社
発売日
2020-12-18
ISBN
9784088917986
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「少年のアビス 3 (ヤングジャンプコミックス)」のおすすめレビュー

大好きなアイドルが目の前に現れ、心中に誘われる…『少年のアビス』で描かれる地方の闇と青春ストーリー

『少年のアビス』(峰浪りょう/集英社)

 身動きのとれない日常のなかに高校生・黒瀬令児はいた。絶望すらできない彼に火を着けたのはアイドル、青江ナギ。「心中しようか?」そんなことを言う彼女と令児は結ばれる。出会った日のその夜に。

 エロティックな青春サスペンスストーリー『少年のアビス』(峰浪りょう/集英社)はこうして始まる。

 本作では未来のみえない人間たちの弱さが徹底的に描かれていく。

黒瀬令児は町にとらわれ誰かに救ってほしかった

 令児は、何もない田舎町から逃げられない人たちに閉じ込められていた。

 高校2年生の進路相談。担任の由里は進学をすすめるが、普通に考えてそれは不可能だった。家族がいるからだ。認知症の祖母、心を病み引きこもって部屋で暴れ続ける兄、そしてたったひとりで働き彼らを支える母親…。彼女はこうつぶやく。

あたし令くんがいなかったら死んでるわ…

 彼らを残してどこかに“いくことはできない”から“この町にこのままでいる”しかない。将来も母を楽にする以外の選択肢は、ない。

 数少ない楽しみは、幼なじみのチャコこと朔子(さくこ)がすすめてくれたアイドルグル…

2021/3/27

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少年のアビス 3 (ヤングジャンプコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ℳℯ

★★★★☆ 令児がだんだん主人公の立場を失って行っている気がする。見た目も中身も最初の方と比べてかなり闇が深い。柴ちゃんは柴ちゃんでエグいし…。それにこの作品唯一の良心だと思われるチャコが彼らのいざこざに巻き込まれるのは見ていて本当に辛い。「救われる」っていう選択肢が全く見えない作品なのでハッピーエンドはあまり期待しないでおこうかな…。

2021/09/08

斎木

ナギとチャコが令児にとっての陰と陽みたいな描かれ方をしている印象の三巻。令児のことを切り捨てて生きていけるはずだったチャコが親に進路を止められて令児にかけられた言葉でずるずる深みにはまっていく様子がしんどい。似非森と令児の母親が同い年と知ったナギの表情はどういう気持ちだったんだろう。心中しようとした相手が令児の母親だったのか疑ってたんだろうか。だとしても当時心中しようとして死んだのは男の方だったし似非森の話と整合が取れない。似非森は令児にどうなって欲しいんだろう。

2023/09/04

chiffon

4巻とまとめ読み。令児は振り回されまくってます💦チャコちゃんは、高校生らしい感じですが、堕ちないといいなーと思います

2021/06/01

ジョン・ドゥ

ドロドロした世界と無縁だと思っていたポチャ子changが深淵に飛び込んだ!?ファーストキスの思い出語ってるけど彼、姦りまくりですから!それでも闇モンスターの先生が動かないからまだまだ青春の1ページと言えるライトな展開よね

2021/05/21

チューリップ

チャコだけはこのドロドロの中に入って欲しくなかったけど回避は無理だったかという展開。チャコの視点で見ると色々辛いし令児も浮上出来ないしいったいどういう終わり方になるのか予想つかない。何かゆっくり底なし沼に埋まっていくような感じで重苦しく停滞している印象。

2022/03/25

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