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ルーヴルの猫 オールカラー豪華版 (上) (ビッグコミックススペシャル)

ルーヴルの猫 オールカラー豪華版 (上) (ビッグコミックススペシャル)

ルーヴルの猫 オールカラー豪華版 (上) (ビッグコミックススペシャル)

作家
松本大洋
出版社
小学館
発売日
2018-04-25
ISBN
9784091792488
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ルーヴルの猫 オールカラー豪華版 (上) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー

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キジネコ

「あんたは絵の声を、聞いたことがあるかい」と老人は呟いた。成長することをやめた子猫、ゆきのこが問う「此処は僕のいる場所なのだろうか?」と。夜のルーヴルに消えた姉、アリエッタの謎を追う老人と絵画アモルの葬列の因果、特別な場所の存在が次第に顕わになる時、読者の閉ざされた心の部屋の扉を誰かが叩く音がする。其処はあんたのいる場所なのかい?と。ゆきのことアリエッタは光と影ではなく、影と闇なのだと気付きます。松本大洋の差し出す寂しさは直に、深く、静かに突き刺さる。伴うのは痛みではなく、もっと切実で危険な香りがする。

2021/10/21

ベル@bell-zou

「まずいんじゃないですかね…やっぱり。ここでネコなんか飼ってちゃ…」「こいつらは代々ここで暮らしとる」。ふだん"飼ってる"とか"飼い主"とか便宜上使うけれどなんとなくしっくりこないのは、彼らもただ私たちと同じように"暮らしている"からなのだ、と気付かされる。クモの最後のリクエスト「あくび」をしてあげれば良かったという温情とその亡骸を躊躇なく喰う非情、この対比。ゆきのこの獣の本能。とても好きなシーン。それにしても…一生懸命話しかけてもやっぱりネコには伝わってないのか…残念無念。下巻に続く。

2022/04/03

ga

美しく繊細で儚い砂糖菓子のような本だった。舞台はルーヴル美術館、人間と屋根裏で暮らす猫たち、そして夜の絵画が静かに交差する少し物悲しい不思議な夜の物語。瞬きしたらフワッと消えてしまいそう。何故か感想登録が全くないのですが、本当にお勧め!松本大洋ファンは勿論ですが、宇野亜喜良、石ノ森章太郎、手塚治虫あたりの画風や作風を途中何度か思い浮かべたのでそちらを好きな方も是非!絵画、美術、そしてルーヴル好きな方にも絶賛お勧めです。図書館本ですがコレは手元に置きたいわ。色使いも絶妙で溜め息。

2018/11/21

美しい本でした。そして、何がどう。と、説明できる種類ではない寂しさや切なさをはらんでいました。そして松本大洋さんの老人や子どもを描くときの描く純粋さ。大きな本で読んでよかった。絵入りから卒業するゆきのこは新しい世界を手に入れます。この本に出会えてよかったと思える本でした。 真夜中のルーヴルへつれていってくれる。

2021/07/22

カイ

待ちに待って、やっと出ました。カラー版。普通版も良かったですが、カラーも、一段と味があって、良すぎです。表紙は、普通版のほうが好みですが、本ね中の世界に入り込みやすいです。またルーブル美術館に行きたいなあ。松本大洋のルーブルの猫の本を持って、夜の美術館を散策できたらステキ❤いい夢見れます。

2018/04/28

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