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14歳 4 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

14歳 4 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

14歳 4 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

作家
楳図かずお
出版社
小学館
発売日
2012-11-30
ISBN
9784091848246
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14歳 4 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) / 感想・レビュー

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小鈴

【ネタバレ注意】新たに17ページのカラーの描き下ろしがあるのですがこれが凄いんですよ。ラスト3ページのモノローグの主語は誰なのかで全体の物語が覆ります。語り手の主語が作者(メタ)の場合は一般論として語られるので話の構成は変わりません。美しい宇宙幻影絵巻として物語を読むことができます。もうひとつ考えられる主語がゴキンチと一緒に目玉の羅針盤を握る大統領の場合。大統領が最後の瞬間に見た夢のように捉えることができます。アメリカが「帰るよ」と叫ぶセリフと最後のモノローグの背景色は赤色なんです。ということは。。。

2020/03/14

∃.狂茶党

17年後の描き下ろしを加えた完全版の完結。 この描き下ろしがあるとないのでは、大きく印象が変わると思う。 正直オリジナル版では、物語の途中で放り出されたようなところがある、素敵なエピローグ。 しかし、結果的に楳図先生を怒らせたとはいえ、編集部もよくこの漫画を連載させてたな。 次第に、何でもありの傾向が強くなっていき、リアリズムは無視される。 超現実主義。 楳図の頭の中を絵にした作品。

2024/02/10

小鈴

楳図かずおの最終作品(現時点において) がウメズパーフェクションシリーズとして復刻。しかも、新たなカラー描き下ろし(17年ぶりの!)&ロングインタビューつきということでこの最終巻だけ購入。小学館の文庫版全13巻を読んだ後に、その部分だけを読むという贅沢読みw。人類滅亡をテーマとした終末漫画の最高峰の一つだと思いますが、何度読んでも衝撃を受けるのは、宇宙人の人類レイプシーンです。こんなに性をおぞましく描ける漫画家はいないでしょう。評価の分かれる作品ですが、一読の価値有りです。

2013/01/16

ぐうぐう

17年ぶりに描き下ろされた真のエピローグが追加されたことで、『14歳』が『漂流教室』に対するアンサーソングならぬアンサー漫画であることがはっきりと示された。楳図かずおはこれまでも、子供達に過酷な試練を強いてきた。懸命に生きる子供達は、たった一度の奇跡を信じ、あきらめることなく、前へ前へと歩み続ける。そんな子供達の究極の試練の物語こそが、この『14歳』なのだ。『漂流物語』のラストで、空に向かって駆け上っていった子供達が、『14歳』において、あの空から降りて来る。(つづく)

2012/12/23

フロム

大楳図かずお展で巻末の加筆とインタビューだけ立ち読み。販売員の視線が痛い。何が凄いってこの加筆とあるとないじゃ「14歳」の印象が全く変わるのだ。本編では若干突き放したような印象になるが、この加筆により人類と言うか宇宙の救済度が深化するのだ。たった18ページでここまで印象変えてしまうとは。楳図先生お疲れ様そしてありがとう。因みに大楳図かずお展ではこの加筆が額に入って展示されているので、もし行く機会が有れば14歳を予習して行くと良いと思う。

2022/03/31

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