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Sunny (5) (IKKI COMIX)

Sunny (5) (IKKI COMIX)

Sunny (5) (IKKI COMIX)

作家
松本大洋
出版社
小学館
発売日
2014-05-30
ISBN
9784091886545
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Sunny (5) (IKKI COMIX) / 感想・レビュー

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Die-Go

児童養護施設「星の子学園」で生活する子ども達。一人一人に、重くもあるが軽やかな毎日がある。親を思う気持ちと、その親から向けられる思いにはいかんともしがたい狭間があることに気づかされていく子ども達の切なさや。★★★★☆

2020/07/19

しいたけ

はるお、冒険しちゃったけど、迎えにきてもらってよかったね。ガミガミ言われたけど、あったかい気持ちになったね。何だか眠たくなったよね。牧男の彼女のなな子さんに、ドジョウのプレゼント喜んでもらえてよかったね。牧男は私の子どもたちに重なる。親の仕事ゆえ、生まれたときから問題を抱えたお兄ちゃんたちと一緒だった。お兄ちゃんたちの哀しみ、不幸、渇望。日々の暮らしの中で感じ取り、自分の幸せを申し訳なく思い育った。知った世界と、無関係に流れる外の世界。あまりのギャップに立ち位置に迷う時がある。牧男は確かな道を歩き始めた。

2016/06/03

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

親を亡くしたり、事情で一緒にいられない子どもたちが暮らす『星の子学園』。施設にかかわる大人の言葉を借りれば「なかなかにハードボイルドな人生を送っている」彼と彼女の連作ドラマ。タイトルは施設で使っているオンボロのクルマのことです。子どもたちはそれぞれの【ハードボイルド】な状況を自分なりのやり方で乗り越えようとします。「悲しさ」や「切なさ」も克服しようとする「健気な小さいヒーロー」たち。松本大洋さんの作品の根底には【ヒーロー】がいると思います。読み手の心を揺さぶる絵とセリフの力はすばらしい。

2014/06/14

りょうこ

静の話が一番悲しくなった。星の子学園の子供たちがどうなって行くのか気になるなぁ。それと春男が取ってきたドジョウの行く末も。

2014/07/09

ハイランド

作品毎にテイストをがらりと変えて、いつも驚きを覚える松本大洋氏の作品だが、これは地味な世界ながら心に突き刺さる。松本氏が工藤直子さんの息子さんで、この作品は自身の実体験がベースになっているという話を聞いたのだが、確かにそうでなければここまで深いストーリーにならないだろう。かつての大友克洋氏がマンガの可能性を拡げたように、松本氏もまた、ぐいぐいと最先端でマンガの表現を追求し続けている。とにかく寒気がするほど深く、そして泣ける作品である。

2014/06/14

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