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ひねもすのたり日記 (第1集) (ビッグコミックススペシャル)

ひねもすのたり日記 (第1集) (ビッグコミックススペシャル)

ひねもすのたり日記 (第1集) (ビッグコミックススペシャル)

作家
ちばてつや
出版社
小学館
発売日
2018-01-30
ISBN
9784091898302
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ひねもすのたり日記 (第1集) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー

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buchipanda3

著者の半生記。1巻目は主に幼少の頃の話で、戦後の満州引き揚げの様子が描かれている。先日、宇佐美さんの「羊は安らかに草を食み」を読んでいる時にこちらの漫画を思い出して改めて読み直した。終戦を境に町の様子が一変した奉天(現・瀋陽市)。そして住居を捨て難民とならざるを得なかったちば一家。そこから内地までへの長く辛い旅が始まる。それでも5才のてつや少年は子供らしさが残っていて、さらに屋根裏生活では漫画家になる片鱗も。父親の実家で見せた安堵の場面が印象深い。他の話では大御所漫画家たちとの懐の深い交遊録も良かった。

2021/01/27

keroppi

ちばてつやのオールカラーのエッセイコミック。現在(2016〜2017年頃)の話と戦後満州からの引き揚げの話が描かれる。年をとった姿は哀しくもあり、ユーモラスでもある。引き揚げの苦労は、未だに生々しく描かれる。手塚治虫の葬儀に集まった面々が、多くが鬼籍に入っているという悲しさ。それでも元気に描かれているちばさんの姿は嬉しく、続きも読みたくなってくる。

2022/05/01

山田太郎

なんか最近戦争モノというか戦時中の話読む機会が多く日本人のマジメなところがなんというか変なところに向かうとろくなことないというかそういうことですが、あんまり暗くならないこの作風もいいものではないかと。

2018/02/12

TakaUP48

「もう隠居の身」と再三の原稿依頼を断り続けていたが、担当が若い女性ということで承諾!筆者の幼年期時代を中心に、丁寧にオールカラーで書かれている。ちば氏は、中国奉天市(現瀋陽市)の3mもある高い塀に囲まれた新大陸印刷の広い敷地の中で育った。いかに寒い地か、避暑地での海など話は微笑ましい。敗戦になり、一家6人が必死で逃げ隠れ、地獄を見て、内地に引き揚げてきた。籠もった生活を続ける中で、弟達に絵を書き話を作ることで、「ちばてつや」が作られたのだろう。引き揚げて、九十九里浜の祖母の家に着いたときは、まさに天国!

2020/11/08

がらくたどん

先日戦中戦後の白黒写真を「カラー化」した本を求めたので脇に置いて時々眺めながら本書をめくっている。色ってすごいなと思う。第1集はすっかりおじいちゃんになったご自身の日常に幼かった戦中・戦後の暮らしの記憶がオールカラーの漫画で再現される趣向。ちば漫画の暖かみのある線と色彩が大変な「老い」も悲惨な「戦争」も包み込み、数々の出会いと別れにほんのりとした灯みたいなものがにじみ出る。引き揚げ先の隠れ家で絵を書き始めてから何十年。第2集・3集と悩み楽しみながらの漫画家人生が語られる。日頃あまり漫画はという方にも。

2021/03/02

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