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血の轍 (3) (ビッグコミックス)

血の轍 (3) (ビッグコミックス)

血の轍 (3) (ビッグコミックス)

作家
押見修造
出版社
小学館
発売日
2018-04-27
ISBN
9784091898630
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「血の轍 (3) (ビッグコミックス)」のおすすめレビュー

『惡の華』『ぼくは麻理のなか』『血の轍』…押見修造作品に不可欠な“母親”の存在

 魅力的な女性キャラクターが登場する漫画は数あれど、押見修造先生の描く女ほど、常軌を逸した女キャラがいたでしょうか。いや、いないはずです。

『惡の華』で有名な押見先生は、現在『ビッグコミック スペリオール』で『血の轍』を連載中。そのほかにも、『ハピネス』『ぼくは麻理のなか』など、ヒット作を次々に生み出す人気漫画家なわけですが、ほぼすべての作品に、美しくも狂気に満ちた魅力的な女キャラが登場します。

 一見普通なのに、中身が普通ではない。怖いんだけど、気になる! ということで、押見作品に登場するちょっとヤバめな女たちの魅力を、分析していきたいと思います。

●結局、一番業の深い女『惡の華』佐伯さん

『惡の華』(押見修造/講談社)

 押見先生の代表作『惡の華』では、仲村さんという衝撃的なヒロインがいますが、それに負けず劣らずの存在感を示すのが、佐伯さんです。

 物語は、主人公の春日高男が、クラスのマドンナである佐伯さんの体操服を盗むところからはじまります。体操服を盗まれ、涙する佐伯さん。盗んだところを仲村さんに目撃された春日。春日と一緒に変態を極めたい仲村さんという…

2018/4/21

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血の轍 (3) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いっせい

毒親の暴走が止まらない。

2022/08/17

ちゃりんこママ

重体の従弟の見舞いに息子を連れて行き、そのまま自分は飲み会へ行く父親…鈍感で妻子に思い遣りのかけらも感じられない。夫、父親が作り出す、家庭の闇を一体どれだけの人が感じ取れるのだろう?

2018/06/03

神太郎

吹石さんという同級生の存在とお母さんの間で揺れる静ちゃん。母をかばった事で吃音症状も出てしまう。母を守るために子がストレスを負ってしまう。これはいかがなものかと思う。確かに母の静子も夫の親戚が遊びに来たりするなかでストレスはあっただろうから夫にあたりたくなるのは分かる。しかし、それ以上に静子さんの背景も気になる。ラストの静ちゃんへの一言。顔をあえて見せずに「なまいきいわないで。いっちょまえに。こどものくせに。」一言一言を区切る感じで話す台詞回し。静ちゃんの呆然とする顔。良い演出だ。先が気になる。

2018/04/30

のりすけ

オカンがとても怖い。自分の思い通りになる可愛くて仕方なかった息子なのに、思い通りに行かないとなった途端般若~。ファミレスで明るく振る舞ってるオカンも怖い。オカンが今まで一人で堪えてきたことを思うと「旦那も旦那やで」なんやけどね、息子を囲い込むのはそういうやり方ではアカンと思うのよ…そういう方法しか思いつかないオカンが気の毒だけど怖い。

2018/08/24

トラシショウ。

クラスメイトの吹石さんからの手紙を共に破り捨てた事で、内側から壊れ始める静一と、既に壊れているかの様な態度の急変を隠そうともしない母・静子。頑なに静子が拒絶していた、父に連れられて訪れた病院へのお見舞いでの、変わり果てた「しげちゃん」の焦点の合わぬ虚ろな双眸が静一の心に突き刺さる。父との口論が増える母の異様な言動、挙動不審と言う言葉なんかではとうてい片付けられない豹変が静一を更なる泥沼へ導いていく。現実の変化を受け止めきれず、軽度の言語障害に陥る静一の姿が恐ろしくもリアリティを与える(以下コメ欄に余談)。

2018/05/17

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