血族 (P+D BOOKS)
血族 (P+D BOOKS) / 感想・レビュー
ゆきらぱ
久しぶりに読み返した。初めて読んだのは発売されたベストセラーになった頃(親が買ってきた)で中学生とから高校生くらいだった私。今や作者と同年代になってきた。すると前は見えなかった事を感じる。お母さんは秘密を抱えてどう思っていたのか?本当に秘密の為に兄妹や親戚を複雑に遠のかせたり近づけたりしていたのか?この母というのが魅力的な華のある人だ。これは山口瞳が息子だからと盛っている訳ではない。終盤に出てくるこの母の遺書がすごく良い。温かみが感じられる。読んだのは何回目かだが、今回一番楽しめた。
2021/09/27
芋煮うどん
家族、親族って調べてみたらとんでもないのかもしれない。 こんな良作を再版してくれたことに感謝。
2016/08/24
駒子
著者が謎多き母からルーツを探っていくノンフィクション。ノンフィクションなのに、ミステリさながらに謎が謎を呼び、最後にほどけていくさまに感嘆する。母の出生の秘密から、一族の謎にまで迫る展開にわくわくが止まらない。美形揃いだったという山口一族、揃ったらどれだけの迫力だっただろうと妄想が捗る……。
2020/02/03
yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
自伝的小説。幼少の頃からの家族の話、そして後半は亡き母が隠し続けてきた出自を探ろうと母の故郷を探り続ける様が描かれる。長い小説でしたが、筆者の筆の力でどんどん読み進める。他人の秘密を知りたがるのは人間の性という事なのだと思いました。
2019/10/05
mm
昭和の私小説すき。秘密が秘密として成立する時代
2019/12/01
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