毛の力: ロシア・ファーロードをゆく
毛の力: ロシア・ファーロードをゆく / 感想・レビュー
小豆姫
ロシアのファーロードを巡り、自分のルーツと人間の根源を見つめ直す旅。地球が代謝できない異物を生産し廃棄し続ける、この生き方は間違っていると気づいているのに。もう後戻りはできないのだろうか。ミルコさんのぐるぐる考えた日々が、生身の言葉で迫ってくる。
2018/02/10
やよい
ガンの治療過程で毛がなくなった経験のある著者がふとしたルーツから、柔らかい金と呼ばれロシアの歴史と切っても切れないクロテンに目が向き、と始まるエッセイ。近くて曖昧にしか解らないロシアの歴史と、知らずに破壊してしまう人の性などが視点に書かれている。私には興味深く読めました。こうして考えるのは好きだけど、著者が考えすぎてグルグル回ってしまい、とりあえず日々の優先順位をクリアしようと言う気持ちに同意
2015/01/30
booklight
そうか、父がロシアと仕事をしていると、娘はこういう本を書いたりするのか、と人生の不思議を感じた。抗がん剤の治療で髪が抜けてしまう経験をしたあと、がぜん毛に興味をもってロシアを駆け抜ける。動物愛護のこの時代に、その逆張りはどんな内容、と思うと、それほど尖ったものではなく、自然と暮らす現地の様子を素直に受け入れていた。
2016/10/19
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