おんぶにだっこ
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おんぶにだっこ / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
さくらももこ先生の幼少期をえがいたエッセイです。過去これまでの痛快バカ笑い連発な内容とはうって変わり(笑える話もありますが)、幼少期ならではのシリアスなネタが随所にえがかれています。子供の頃の誰もが経験したり、思ったコトのあるあるが書かれ、懐かしくなりました。あとがきにも書かれていますが、本作は【言葉では表現しにくい大きな何かを与える作品。本当に大切な物を今回の作品は含んでる】とかかれ、まさしくそのとおりだなと思います。さくら先生のエッセイは内容はもちろんのコト、いつも'あとがき'に学ばせてもらいます。
2018/10/14
ブックマスター
図書館。今まで読んできたさくら先生の本は、笑ったり元気が出るような内容のものが多かったのですが、今回読んだものはそれらとは異なっていました。幼少時代の微笑ましい話や家族との思い出話、そして小さな罪を犯した記憶。悪いことをしてしまった時の話は、自分自身の幼い頃のことを思い返して読みながら切ない気持ちになった。嫌なことも少なくなかったし、そういう苦々しい記憶ほど色濃く残っていて今でも時々思い出す。でもこの作品が出来たように、いつか私の体験も糧になればいいなと思う。しかし、さくら先生の記憶力の良さには驚き。
2019/04/30
Ikutan
久しぶりにさくらももこさんのエッセイを借りて読んでみました。小さい頃の記憶を綴ったこの本は、今までのほのぼのとしたり、ケラケラ笑ったりするエッセイとはかなり異なっています。さくらさん自身にとってもしんどい執筆だったと容易に想像できる苦い記憶。失敗したこと。後悔したこと。秘密。罪悪感。読んでいるうちに誰もが同じように少しずつ経験して大人になったんだと気づかされます。あとがきでさくらさんがその経験を肯定しているところがいいですね。いやぁ、しっかし二歳半から記憶が残ってるってスゴイね( ⊙⊙)!!
2015/06/29
きさらぎ
ちくっと胸が痛い話が多かったけど、自分の幼少期の感情を言葉にしてくれて「そうだったのか!」と共感した。あとがきが深い。やはりさくらさんのエッセイは面白いな~
2019/06/18
ミヤビ
うんうん、わかるわかる。小さい頃って意外と深いこと考えますよね。宇宙のこととか、死のこととか。特に1番共感したのは「自分が中学生になるのが想像つかない」というところです。幼稚園とか小学校って時間がものすごく長く感じて、「私って本当に中学生になれるのかな」ってずっと思ってた。けど中学生になった途端時間過ぎるのあっという間。高校なんてもっとそう。さくらさんほど小さい頃の記憶ってないから、本を書けちゃうほど覚えてるって本当に凄いことだと思いました。
2020/08/22
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