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あなたの明かりが消えること

あなたの明かりが消えること

あなたの明かりが消えること

作家
柴崎竜人
出版社
小学館
発売日
2014-12-15
ISBN
9784093864008
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あなたの明かりが消えること / 感想・レビュー

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いつでも母さん

お初の作家さん。帯に大人が泣けるなんてあると、天邪鬼な私は泣けないの(汗)まずまずといったところだろうか(相変わらずの上から目線・・笑)愛子の見える頑なさにちょっとだけ違和感。折れるも何も見えない心根の部分では分かっているのに、それを認めるのが嫌なだけなのだろうな。と、思いつつ一気に読了。ストーリーが読めてしまったと思ったら、なんと不治の病では無くこっちだったか!まだまだ修行中の私です。厚くない本で読み易く読後感も良い。芸術家の父とこの母の様な夫婦にはちょっと憧れる。倉田さん込みの愛子の家族も良いなぁ。

2015/10/29

ナミのママ

来栖家のうつろいを4人の視点から綴ったお話…。孤独を抱えた心が少しずつあたたくなっていく、家族を通して「愛」の形を考えさせられる内容でした。表紙のイラストよりずっと深みがあると思います。脚本も手掛けている作家さんのようですが、ストーリーの流れだけでなく、丁寧な描写です。状況が目に浮かぶようで楽しめました。

2015/03/03

いたろう

「三軒茶屋星座館」シリーズが好きで、同じようなコメディタッチの話かと思ったら、意外や真摯な人間ドラマ。家庭を顧みず女性と浮き名を流し続ける画家とその妻、その家族。過去と現在、家族に深く関わることになる女性の視点、娘の視点、娘婿の視点、画家本人の視点と、視点が変わって立体的に浮かび上がる夫婦の真の姿、家族の実像。筆致は軽いのにそこに含まれるものはとても深い。タイトルの消える明かりの意味することが分かったとき、一方で灯る明かりも見つかった気が。

2015/06/16

Ikutan

初読みの作家さん。人目を避けて旅館の仲居として働くすみ江、家族を避け自由に放蕩を続ける画家で夫の現、そんな現に反発しながら母親の遺した小料理屋を続ける娘の愛子、孤独な生い立ちながら彼らに寄り添う愛子の夫、哲生。四人の視点から描かれた家族の物語。彼らを繋いだのは、強靭でまっすぐな赤松のように、何者にも頼らず凛と生きた佳世の存在。不器用な現と良き理解者の佳世。他人からは計り知れない夫婦の形があるのですね。佳世が遺した家族の温かい繋がりに胸がじんわりと熱くなる最終章が特によかった。

2015/04/04

tokotoko

本の紹介には、「最高の家族小説」とありましたが、私には、「愛の形は、ホントに人それぞれなんだなぁー!」ってことがわかった本でした。全てを超越するくらい壮大な愛もあれば、好きすぎて苦しくなる愛もある。想い過ぎて?な行動をとってしまう愛もあったり、自覚はなかったけど、ふと気づけばそこにあった!っていう愛も・・・。これを読まれるみなさんや、読まれないみなさんも、人の数だけ、愛はあって。どんな愛でも、あるのを見つけると私は嬉しいです。照れくさすぎるテーマの感想・・・もうこれで、終わり!!

2015/02/27

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